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[I-DPAL-5]心臓MRIを用いたFontan術前後におけるAPCA flowの定量評価とその推移

郷 清貴, 佐藤 正規, 鈴木 彩代, 連 翔太, 白水 優光, 倉岡 彩子, 佐川 浩一 (福岡市立こども病院 循環器科)
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Keywords:

aorto pulmonary collateral artery,Fontan circulation,cardiac MRI

【背景】単心室疾患群では経過中に体肺動脈側副血管(APCA)の発達を認めるが、そのflowはFontan術後徐々に減少するという報告もある。近年当院では原則全例でFontan術前後に心臓MRIによる血行動態評価を行い、APCA flowも定量的に測定している。本研究はGlenn循環とFontan循環におけるAPCA flowの割合と推移、及びその多寡に関与する因子を同定することを目的とした。【方法】2020-2024年の間に当院でFontan手術を受け、術前後にMRIで評価を行った92例を対象とし後方視的に検討した。【結果】原疾患はHLHS: 27例、右室型単心室: 27例、左室型単心室: 38例で、fenestrated Fontanは1例であった。Fontan術前におけるAPCA flowの平均は1.32 ±0.57 L/min/m2で、Qpに占める割合は平均41.8±14.1%であった。PA indexとAPCA flowには負の相関があり(R=-0.287、p<0.01)、Glenn術前の肺血流供給源が順行性血流(PAB後またはPS)であった方が、SP shunt(BT/central shuntまたはRV-PA conduit)に比べてAPCA flowが少なかった(33.9±15.0% vs 44.2±12.9%, p<0.01)。また初回姑息術が両側PABであった群はflowが有意に多かった(48.4±14.5% vs 39.4±13.2, p<0.01)。Fontan術後6か月時点では、APCA flowは平均0.75±0.58 L/min/m2で、Qpに占める割合は21.5±12.5%に減少し、就学前の評価では0.37±0.29 L/min/m2、12.1±8.8%まで減少していた(p<0.01)。術前のコイル塞栓の有無で、就学前のAPCA flowに差は認めなかった。術後6か月の時点でflowが10%以上増加した症例が3例あったが、いずれも就学前には減少していた。Fontan術後のCVPは平均9.0±2.0mmHgであった。【考察・結論】Fontan術前のGlenn循環において、肺血流に占めるAPCA flowは4割強に達し、その多寡は肺動脈径やGlenn術前の肺血流供給源と関連していた。また最終的に良好なFontan循環が成立すれば、APCA flowは経時的に減少していくことが示された。