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[I-DPAL-7]機能的単心室の共通房室弁形成におけるbridging techniqueの長期成績
○柴垣 圭佑, 富永 佑児, 竹下 斉史, 渡邊 卓次, 林 健太郎, 盤井 成光 (国立循環器病研究センター 小児心臓血管外科)
Keywords:
Bridging technique,common atrioventricular valve,functional single ventricle
【緒言】機能的単心室症例においてBridging techniqueは房室弁形成術の1手法として有用性が報告されているが、長期成績の報告は限られている。今回、当院でのbridging techniqueを用いた房室弁形成術の長期成績を検討した。【方法】1995年から2024年に当院で機能的単心室の共通房室弁逆流に対し、共通房室弁形成術を施行した66例のうちbridging techniqueを施行した39例を対象とした。初回弁形成時の月齢、体重の中央値は各々8ヶ月、5.9kgであった。主診断はHeterotaxy 29例(74%)、CAVC 9例(23%)、HLHS 1例(3%)であった。弁形成の時期はGlenn前12例、Glenn時20例、Fontan前2例、Fontan時5例であった。術前の弁逆流の程度はmoderate 24例(62%)、moderate to severe 6例(15%)、severe 9例(23%)であった。術前の弁輪縦径は中央値18mmであった。Primary endpointは初回弁形成術後の生存率、secondary endpointは、再手術回避率、再手術のリスク因子、Fontan到達率とした。【結果】経過観察期間は中央値9年であった。Bridging techniqueはGORE-TEX stripの使用が28例(72%)、心房中隔のremnantの使用 11例(28%)であった。Bridging長は中央値で10mmであった。生存率は1年85%、5年77%、10年77%であった。再手術回避率は6ヶ月78%、12ヶ月70%、18ヶ月58%であった。再弁形成は10例、弁置換術は10例で行われた。多変量解析では再手術の危険因子はGlenn手術前の弁形成術(HR 4.57[95%CI 1.69-12.4], p=0.02)、初回形成後のAVVR>moderate(HR 5.03[95%CI 1.29-19.6], p=0.003)であった。フォンタン到達率は1年24%、3年61%、5年 84%であった。【結語】bridging techniqueは、良好な生存率およびFontan到達率を得られる有用な術式であった。一方でGlenn手術前の介入および初回形成後にmoderateを超える逆流を残存した症例では再手術リスクが有意に高かった。介入時期の選択と、初回手術での十分な逆流制御が重要である。
