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[I-OR01-06]ファロー四徴症術後遠隔期における心臓MRI所見の経時的変化

野崎 良寛1,2, 林 知洸2, 出口 拓磨2, 矢野 悠介2, 村上 卓1,2, 川松 直人3, 町野 智子3,4, 石津 智子3,4, 高田 英俊1,2 (1.筑波大学 医学医療系 小児科, 2.筑波大学附属病院 小児内科, 3.筑波大学附属病院 循環器内科, 4.筑波大学 医学医療系 循環器内科)
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Keywords:

ファロー四徴症,MRI,術後遠隔期

【はじめに】ファロー四徴症術後遠隔期には右室機能低下前の介入が推奨される。右室機能評価として心臓MRI(CMR)が標準とされ、術後2~3年ごとのフォローアップ検査が推奨されているが、日本人を含むアジア人データは限られている。
【目的】ファロー四徴症術後患者におけるCMR所見の経時的変化を検証する。
【方法】当院で複数回CMRを施行され、検査間に侵襲的治療介入を受けていない20例(女性12例)を対象とした。各パラメータの推移と、右室拡大進行例の特徴を検討した。
【結果】初回CMR時年齢は31.4±17.7歳で、最終手術方法はTransannular patch (14例) 主体とする右室流出路再建で、術後16.3[10.6, 18.7]年であった。初回CMRではLVEDVi 88±15 mL/m2、LVEF 52±5%、RVEDVi 123±19 mL/m2、RVESVi 62±16 mL/m2、RVEF 51±8%、RV/LV容積比 142±25%、肺動脈弁逆流分画 38±15%であり、中等度以上の肺動脈弁狭窄を5例に認めた。
最終CMR時年齢は37.0±16.9歳で、初回からの間隔は5.7±2.1年であった。各パラメータの変化量はΔRVEDVi 3±18 mL/m2、ΔRVESVi 5±22 mL/m2、ΔRVEF 1±11%、ΔRV/LV容積比 10.5±21%、Δ肺動脈弁逆流分画 1±10%であった。全体として各パラメータに有意な変化はなかったが、個別にはΔRVEDVi ≧10 mL/m2を8例(40%)に認めた。フォローアップCMR後にPVR/TPVIを要した8例のうち、2例は残存狭窄の進行が契機となった。
【まとめ】中・長期経過において全体的なCMR指標は安定していたが、右室拡大が進行する症例が一定数存在した。比較的術後早期や狭窄を伴う症例では急激な変化が生じうるため、CMRなどのフォローアップ間隔を過度に延長すべきではないことを支持する結果であった。一方、CMRは検査時間が長いなど患者や実施施設の負担となる側面もあるため、安定例を適切に層別化し、フォローアップを個別化する方策が望まれる。