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[I-OR02-03]成人循環器内科との連携により在宅管理に移行し得た植え込み型補助人工心臓装着術後小児例

五味 遥, 森田 裕介, 関 満, 松井 亮介, 古井 貞浩, 岡 健介, 横溝 亜希子, 松原 大輔, 佐藤 智幸, 田島 敏広 (自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児科)
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Keywords:

補助人工心臓,心不全,心移植

【はじめに】
小児の植え込み型補助人工心臓(iVAD)管理は移植実施施設以外での経験は乏しい。当院は大学病院併設型小児病院であり、今回iVADを他院で装着後、成人循環器内科と連携して管理を行い、在宅移行し得た小児症例を経験した。
【症例】
10歳男児。インフルエンザB型罹患に伴う劇症型心筋炎を発症し自宅で心肺停止となった。近医に救急搬送され、心肺停止から61分でECMOが確立されたのち、当院PICUへ転院となった。発症後12日でECMOを離脱したが、慢性心不全に移行し、カテコラミン依存となった。発症1ヶ月で気管切開術を施行された。心臓移植適応を検討したが、神経学的評価困難なためBridge to Candidacyとして移植実施施設にてiVAD(HeartMate 3TM)を装着された。発症5ヶ月でiVAD装着、術後3ヶ月で当院へ転院となったが、当院小児科ではiVADの管理経験がなかったため、転院前からiVAD管理経験のある循環器内科スタッフと小児科スタッフで勉強会を行い、プロトコルを共有した。転院後も循環器内科医師、臨床工学技士、VAD認定看護師、社会福祉士と定期的にカンファレンスを開催し連携した。両親、祖父母へiVAD管理を含めた医療的ケアの指導を行い、発症1年9ヶ月で自宅退院した。現在は当院循環器内科のiVAD外来、小児科外来を合わせて受診しながら、移植待機登録を目指し管理継続中である。
【考察】
小児重症心不全におけるiVAD管理は専門的知識と多職種連携を要するため、非移植実施施設での導入ハードルは高い。本症例では、成人循環器内科スタッフと連携し、iVAD管理経験のある医師、臨床工学技士、認定看護師のサポートを受けることが可能で、大学病院併設のメリットを活かすことができた。また、両親への指導も管理経験のあるスタッフから行うことができスムーズな在宅移行が可能であった。本症例は小児の重症心不全管理の一つのモデルケースと考えられた。