Presentation Information
[I-OR03-03]川崎病の治療選択における尿中ウロビリノゲンの意義
○森澤 和美1, 高橋 努2 (1.慶應義塾大学 医学部 小児科学教室, 2.済生会宇都宮病院 小児科)
Keywords:
川崎病,尿,ウロビリノゲン
【背景】川崎病の治療において尿中ウロビリノゲンについての考察は限られている。ウロビリノゲンの排泄・代謝は川崎病の重症例に影響する臓器が関与しており、過去の我々の検討で、川崎病患者における尿中ウロビリノゲン値が、胆嚢、肝臓、消化管、腎臓に関わる因子で有意差を認めた。これらから、尿中ウロビリノゲンが川崎病の治療選択に関わるマーカーとなる可能性がある。
【目的】川崎病の治療方針に関わる因子と尿中ウロビリノゲンの関係、またその推移を検討する。
【方法】2017年1月1日から2024年12月31日に入院し、尿中ウロビリノゲンを測定した川崎病患者463名を対象とした。尿中ウロビリノゲン定量(基準値1.0 mg/dL以下)で、1.0以下の群 (L群430例) と1.0より高い群 (H群33例) の2群間で血液・尿検査、臨床症状を比較した。また、治療開始日とその2日後の尿中ウロビリノゲンを比較した。P<0.05で有意差があると判断した。
【結果】H群とL群を比較して、初回免疫グロブリン治療の不応の割合はH群で高い傾向となった (H群: 39.4%, L群: 23.0%, p=0.0548)。過去に川崎病に罹患したことのある再発例はH群で有意に高い結果となった (H群: 21.2%, L群: 6.3%, p <0.01)。さらに、治療開始日からその2日後の尿中ウロビリノゲンが2以上上昇した2例は、2例とも初回免疫グロブリン治療に不応であった。他に、AST>100 (U/L) の割合、血清Bil値、尿中β2MG値はH群で有意に高い結果となった。
【考察】川崎病患者において尿中ウロビリノゲンの初期値やその後の推移により初回免疫グロブリン治療の不応例の予測が可能である。尿中ウロビリノゲンの値が、再発例の重症化、腎障害に注意する指標となる。尿検査は簡易的で侵襲が低く、尿中ウロビリノゲンが今後の川崎病の治療方針に関わるマーカーとして期待される。
【目的】川崎病の治療方針に関わる因子と尿中ウロビリノゲンの関係、またその推移を検討する。
【方法】2017年1月1日から2024年12月31日に入院し、尿中ウロビリノゲンを測定した川崎病患者463名を対象とした。尿中ウロビリノゲン定量(基準値1.0 mg/dL以下)で、1.0以下の群 (L群430例) と1.0より高い群 (H群33例) の2群間で血液・尿検査、臨床症状を比較した。また、治療開始日とその2日後の尿中ウロビリノゲンを比較した。P<0.05で有意差があると判断した。
【結果】H群とL群を比較して、初回免疫グロブリン治療の不応の割合はH群で高い傾向となった (H群: 39.4%, L群: 23.0%, p=0.0548)。過去に川崎病に罹患したことのある再発例はH群で有意に高い結果となった (H群: 21.2%, L群: 6.3%, p <0.01)。さらに、治療開始日からその2日後の尿中ウロビリノゲンが2以上上昇した2例は、2例とも初回免疫グロブリン治療に不応であった。他に、AST>100 (U/L) の割合、血清Bil値、尿中β2MG値はH群で有意に高い結果となった。
【考察】川崎病患者において尿中ウロビリノゲンの初期値やその後の推移により初回免疫グロブリン治療の不応例の予測が可能である。尿中ウロビリノゲンの値が、再発例の重症化、腎障害に注意する指標となる。尿検査は簡易的で侵襲が低く、尿中ウロビリノゲンが今後の川崎病の治療方針に関わるマーカーとして期待される。
