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[I-OR07-02]小児期に診断された心室頻拍の治療と予後

塩野 淳子1, 富永 雅規1, 藤里 秀史1, 林 立申1,2 (1.茨城県立こども病院 小児循環器科, 2.筑波大学 医学医療系 小児内科)
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Keywords:

心室頻拍,予後,治療

【はじめに】小児の基礎心疾患のない心室頻拍(VT)の予後は良好とされる。無症状で心臓検診などの際に偶然に発見されることもある。【対象と方法】対象は2011年以降に当院で持続性心室頻拍(SVT)もしくは非持続性心室頻拍(NSVT)と診断された症例。12誘導心電図もしくはホルター心電図で記録されたものとし、モニター心電図のみの記録例は除外した。また基礎心疾患・神経筋疾患・血液腫瘍疾患合併例は除外した。診療録からその臨床像、予後について検討した。【結果】対象は29例(男児22例)、診断時年齢は0~13歳(中央値12歳)、観察期間は1年未満~12年(中央値2年)、SVTは6例。診断契機は健診もしくは心臓検診が22例、他疾患が3例、周産期が2例、自覚症状が2例であった。左室収縮低下例はなく、ホルター実施例での心室期外収縮頻度は0~62.1%(中央値17.0%)で、BNPもしくはproBNP上昇は8例で認められた。自覚症状があったのは5例で、動悸が3例、胸痛が2例であったが、多くは症状では受診せず学校心臓検診を契機に受診していた。治療は17例(58.6%)で行われ、SVTは6例全例、NSVTは23例中11例だった。治療内容は内服が13例、アブレーション(ABL)が8例(重複あり)であった。ABLは全例男児で、実施年齢は7~13歳(中央値12歳)であった。内服は13例全例でβ遮断薬が使用され、2剤以上の併用が3例あった。経過観察中に内服を中止できたものが8例あり、ABL後が3例、自然に軽快したものが5例だった。無治療で経過観察されたものが12例で、全例がNSVTであり、経過観察中に4例は消失した。経過観察中の死亡例はなかった。【まとめ】VT例の半数以上で何らかの治療が行われていた。小児では症状が軽微なことも多く、治療適応の判断に迷うことがある。心臓検診はVTの検出に有用である。