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[I-OR07-03]小児院外蘇生症例における隠れた致死性循環器疾患の発見とICD治療の課題
○吉田 修一朗1, 鵜飼 啓1, 菅原 沙織1, 山田 佑也1, 野村 羊示1, 田中 優1, 鬼頭 真知子1, 河井 悟1, 本村 誠2, 池山 貴也2 (1.あいち小児保健医療総合センター 循環器科, 2.あいち小児保健医療総合センター 集中治療科)
Keywords:
院外心肺停止,致死的不整脈,ICD
【はじめに】院外心肺蘇生(OHCA)を要する小児症例は発生しており、蘇生後に初めて原因となる循環器疾患が診断される症例もみられる。しかし原因疾患や背景をまとめた報告は限られている。【目的】蘇生後にICUへ入室し、循環器疾患が原因と判明した正常心構造の小児症例について、事前に予測可能であったかを検討する。【方法】2017年1月から2026年1月までにOHCAを要しICUへ入室、循環器疾患が原因と判明した26例のうち、先天性心疾患術後例8例を除外した18例を対象に後方視的検討を行った。年齢、既往歴、発症契機、心室細動(VF)の有無、AED作動、ECMO使用、最終診断、転帰、ICD植込みの有無について検討した。【結果】蘇生時年齢中央値は10.5(0.3-15.4)歳で、学校検診で異常を指摘された症例はなかった。イベント前から心臓フォローを受けていた症例は2例、失神の既往は2例であった。発症契機は運動・興奮時8例、安静時7例、入浴時3例であった。VFは12例(AED作動8例)に認め、ECMO導入は5例であった。最終診断はCPVT4例、特発性VF3例、心筋炎3例、LQTS3例、冠動脈起始異常2例、肥大型心筋症、心臓腫瘍、ミトコンドリア病疑いが各1例であった。死亡は4例、神経学的後遺症は3例、ICD植込みは6例(S-ICD3例、EV-ICD2例、開胸1例)であった。【考察】年齢分布は就学前と学童後期以降の二相性を示し、学校検診や既往歴から事前に発症を予測することは困難であった。一方、致死性不整脈を呈する症例が多く、小児でもICD植込みが必要となる症例が存在した。成長に伴うデバイス管理や長期フォローを考慮したデバイス選択など、成人診療科との連携体制が重要である。また、遺伝性不整脈や心筋症の診断確定により、家族スクリーニングやリスク評価の可能性も示唆された。【結語】OHCAを要する正常心構造の小児循環器疾患では、事前予測が困難な症例が多く、生存症例からの知見の蓄積と長期管理体制の構築が重要である。
