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[I-OR09-05]体位性頻脈症候群の治療後の自律神経機能の経過

小川 禎治, 上原 晴香, 渡邊 望, 中井 亮佑, 三木 康暢, 久保 慎吾, 亀井 直哉, 田中 敏克, 城戸 佐知子 (兵庫県立こども病院 循環器科)
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Keywords:

体位性頻脈症候群,心拍変動,RMSSD

【背景】体位性頻脈症候群(POTS)に対する非薬物療法・薬物療法施行後の自律神経機能の経過についての報告は少ない。【方法】2025年1月から10月までの期間において当院を初回受診してヘッドアップティルト検査(HUTT)にてPOTSと診断された症例のうち、治療開始後に(治療経過の確認のために)HUTTを再施行した症例の自律神経機能関連項目の経過を検討した。【結果】POTSと診断したのは44例(男16例、女28例、年齢は中央値13歳・範囲11~18歳)、再検査を施行したのは29例(男11例、女18例、年齢は中央値13歳・範囲11~18歳)であった。治療法は全例に対する非薬物療法(水分・塩分摂取や運動の励行)の他に、ビソプロロール処方が24例、ミドドリン処方が6例であった。初回と再検査の期間(ヶ月)は中央値2、範囲1-5であった。心拍数(bpm,中央値(四分位範囲))は臥床時で治療前78(68-90)、治療後64(62-73)、立位時で治療前120(115-133)、治療後92(85-102)であり、両姿勢時ともに有意な低下を認めた。交感神経活性を反映する血漿ノルアドレナリン値(PNA,pg/mL,座位で測定)は治療前369(266-437)、治療後329(308-388)であった。副交感神経活性を反映するRMSSD(ms)は臥床時で治療前30.9(23.1-47.3)、治療後58.9(41.8-79)、立位時で治療前11.2(9-12.1)、治療後16.5(11.7-18.2)となり、両姿勢時ともに有意な上昇を認めた。【考察・結論】POTSの治療は自律神経(特に副交感神経)失調を軽減・軽快させる効果があることが確認された。が、経過には症例毎に差があり、各症例に適した治療法の調整が必要である。