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[I-OR10-06]未修復の修正大血管転位(ccTGA)成人症例の心房機能について~MRIを用いた心房ストレイン解析~

寺師 英子1, 田中 惇史1, 江崎 大起1, 松岡 良平1, 長友 雄作1, 平田 悠一郎1, 山村 健一郎1, 石北 綾子2, 柿野 貴盛2, 坂本 一郎2 (1.九州大学病院 小児科, 2.九州大学病院 循環器内科)
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Keywords:

修正大血管転位,心房ストレイン,MRI

【背景・目的】修正大血管転位(ccTGA)は収縮力の弱い右心室が体循環を担うため、未修復例は解剖学的右室機能不全、三尖弁閉鎖不全が進行する。心室機能の変化を早期に検出する感度の高い心房ストレインを用いて、未修復の成人ccTGA患者の心房機能を調べる。【方法】2010年1月~2025年12月の15年間に当院ACHD外来を受診した、未修復ccTGAで心臓MRIを施行した患者を対象とした。洞調律下のMRIで左右心房のReservoir strain(Rs)、Conduit strain(Cs)、Booster strain(Bs)、および各々のStrain rate(Rsr、 Csr、 Bsr)を計測した。臨床所見との関係、健常群(当院で心臓MRIを施行され、正常心と診断された21例)との比較を行った。【結果】対象期間に当院ACHD外来を受診したccTGA患者は87名でそのうち未修復例は24例、単心室修復症例が10例、二心室修復症例が48例(体心室左室15例、体心室右室33例)、1+1/2修復が5例だった。未修復例のうち心臓MRIを施行したのは15例だった。疾患群と健常群とでMRI撮影時の年齢や体表面積に有意差はなかった。疾患群では左房のCs (6.9% vs 12.4%, p=0.02)が有意に低下しており、右房の心房機能は疾患群と健常群とで有意差はなかった。疾患群において中等度以上の三尖弁逆流がある症例ではRs(23.5% vs 41.34%, p=0.03)、Cs(7.1% vs 15.3%, p=0.02)、B(7.4% vs 17.1%, p<0.01)のいずれも低下しており、Rsは上室性頻拍・入院・手術介入・死亡などの心不全イベント(26.9% vs 46.2%, p<0.01)と関連していた。【考察】健常群と比較して疾患群ではCsが低下しており、疾患群においてはRsが心不全イベントと関連していた。【結論】未治療ccTGAではまずCsが低下し、病状が進行するとRsが低下してくる可能性があり、心房ストレインは治療介入のタイミングの指標になるかもしれない。