Presentation Information
[I-P01-03]18トリソミーにおける頚部血管の走行と気管の関係
○佐藤 要, 古賀 健太郎, 西畑 綾夏, 坂本 真季子, 石井 徹子, 東 浩二 (千葉県こども病院 循環器内科)
Keywords:
トリソミー18,気管切開,neck vessel
【背景】18トリソミーは心血管奇形や気道病変を高頻度に合併し、しばしば気管切開が検討される。頚部血管奇形により手技上の困難性や気管動脈瘻形成リスクが問題となるが、頚部血管走行の特徴について系統的に検討した報告は乏しい。【目的】18トリソミーにおける頚部血管の特徴を明らかにする。【方法】2015年以降2026年1月までに当院NICUへ入院した18トリソミーを症例群とし、CTまたはエコーで頚部血管を評価可能な症例を抽出した。腕頭動脈(BCA)分岐位置および気管前面を走行する動脈の高さを後方視的に検討した。対照群として、2025年1月から2026年1月に心臓CTを撮影した生後1か月以内の症例(右大動脈弓および心室-大血管不一致を除外)を抽出した。CTは多断面再構成画像を用い、BCAまたは右総頸動脈(RCCA)と気管の交点から気管長軸に垂直線を引き、対応する椎体レベルを頚部血管の高さと定義した。【結果】症例群は4例。評価時の年齢・体格は0ヶ月から1歳6ヶ月、1.6kgから3.2kg。全例先天性心疾患を合併し、心室中隔欠損が3例、大動脈縮窄複合が1例であった。全例左大動脈弓であり、BCAは気管よりも左側で分岐していた。RCCAは第6-7頚椎レベルで気管と交差していた。対照群は8例。体重は2.3kgから3.9kg。21トリソミー、13トリソミーを含み、全例先天性心疾患を合併していた。2例に右鎖骨下動脈起始異常を認めたが、BCAを有する6例の中で気管よりも左側でBCAが分岐した症例は1例のみであった。BCA/RCCAの高さは7例が第1-2胸椎レベル、1例のみ第6頚椎レベルであった。【考察・結論】18トリソミーではBCAが気管よりも左側で分岐しかつRCCAが高位で気管と交差する傾向があり、積極的な画像評価の重要性が示唆された。予防的RCCA離断による気管切開合併症のリスク低下が報告されており、併存する先天性心疾患への外科的介入時の同時実施の検討など新たな治療戦略を検討する必要がある。
