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[I-P04-05]自然軽快した孤立性先天性完全房室ブロック

森 啓充, 樋口 究, 野末 圭祐, 池田 圭, 新開 敬, 元野 憲作 (一宮西病院 小児科)
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Keywords:

先天性完全房室ブロック,胎児不整脈,自然軽快

【序文】先天性完全房室ブロック(CCAVB)は14000-20000出生に1人の頻度でみられ、その約1/3は先天性心疾患を合併するといわれている。無症候性であれば幼少期は経過観察が可能であるが低心拍出量による症状を認めた場合は治療介入が必要となり、新生児期にペースメーカー植え込み術を行うこともある。また自然軽快することはほとんどないといわれている。今回自然軽快したCCAVB症例を経験したので報告する。【症例】母体合併症なし。過去の妊婦健診では胎児不整脈、胎児水腫などの異常指摘はなかった。妊娠37週0日の妊婦健診時に胎児心拍数 90bpmと胎児徐脈を認めたため同日緊急帝王切開で出生した。母に感冒症状はなかった。出生体重2746g、Apgar score 1分値8点、5分値 9点であった。出生後に行った十二誘導心電図で完全房室ブロックと診断。心房レートは 120-160bpm、心室レートは70-100bpm、QRSはnarrowであった。発熱などの感染兆候はなく、心臓超音波検査では心収縮は良好(LVFS 0.38)で心拡大なし、修正大血管転位症などの心奇形や冠動脈起始異常は認めなかった。血液検査では電解質異常は認めず、母の抗SS-A抗体、抗SS-B抗体は共に陰性であった。児の活気良好で心拍数55bpm以下ではなかったため無治療経過観察としたがその後も徐脈の進行や低心拍出量を疑う症状は認めなかった。そして房室伝導は生後約26時間に2:1房室ブロック (心室レート 72bpm、PR間隔 270ms)となり、生後48時間には洞調律(心拍数 142ms, PR間隔 120ms)に回復した。生後7か月の段階でも洞調律であり、活動時や啼泣時の心拍応答も問題なく認めている。【結語】本患者はCCAVBから洞調律への回復を認めた。しかし回復後に伝導障害が再発した報告もあるため、今後も定期的な観察が必要である。