Presentation Information
[I-P05-01]MCV憩室頸部の心外膜副伝導路に対してOctaray mappingが有効であった一例
○藤田 修平1, 竹田 義克1, 近田 明男2, 臼田 和生2 (1.富山県立中央病院 小児科, 2.富山県立中央病院 循環器内科)
Keywords:
カテーテルアブレーション,WPW症候群,CS憩室
背景:後中隔副伝導路は心外膜副伝導路の可能性がある。CS憩室などの解剖学的な異常を伴いカテーテルアブレーションがその他の部位より困難である。症例:症例は14歳,男児.出生後に心雑音を認め、心エコー検査で孤立性動脈管瘤、三尖弁閉鎖不全があり、心電図でデルタ波を認めた。動脈管瘤は自然閉鎖し、頻拍発作はなかったため外来経過観察となった。7歳頃より短い動悸症状を訴えたが、心機能は正常であり投薬は行われなかった。中学1年生の学校心臓検診で月1回程度の動悸症状があるとの事であったが、治療は希望しなかった。翌年の心エコー検査で心機能低下(LVEF 39.6%)を認め、心臓電気生理学的検査およびカテーテルアブレーションを行うこととした。12誘導心電図では後中隔副伝導路が疑われたため、造影CTを行ったところ中心臓静脈に小さな憩室が認められ、右冠動脈とは5mm以上の距離があった。心臓電気生理学的検査で房室回帰性頻拍は誘発されなかった。CS造影を行うと憩室が造影された。Octaray catheterで右房およびCS、MCVのマッピングし、CARTO 3Dで造影CTとマージを行った。心室ペーシングおよび洞調律のマッピングでは憩室頸部でAV連続する電位とAP potentialが記録された。QDOT MICROTM catheterを用いて同部位で低出力(15Watt→25Watt)から通電を行うと2秒で副伝導路の離断に成功した。術翌日の心エコー検査で心機能は改善傾向となった。結語:後中隔副伝導路において3Dマッピングを用いることでより正確なAP部位の同定が可能となり有用であった。またirrigation catheterを用いた低出力からの通電で細いMCV内での有効かつ安全なカテーテルアブレーション治療が行えた。
