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[I-P06-07]右室流出路形成術後肺動脈弁閉鎖不全症における心エコー拡張早期圧較差を用いた中等度以上逆流のスクリーニング

川村 順平, 上野 健太郎, 田中 滉大, 奥田 依里, 高橋 宜宏, 中江 広治, 岡本 康裕 (鹿児島大学病院 小児科)
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Keywords:

ファロー四徴症,肺動脈弁閉鎖不全症,心エコー

【背景】Fallot四徴症および類縁疾患術後(rTOF)に合併する肺動脈弁閉鎖不全症(PR)は右室リモデリングや予後に影響し、MRIによる逆流率(PRF)が代表的な評価基準とされる。しかし、MRIは頻回評価が困難であり、簡便なスクリーニング指標が求められている。【目的】重症PRで増大する拡張早期の肺動脈―右室圧較差に着目し、心エコーで測定可能な拡張早期肺動脈―右室圧較差(Echo-EaDPG)が中等度以上のPRを検出する指標として有用かを検証した。【方法】右室流出路形成を施行したrTOFのうち、心エコー・MRI・カテーテル検査を6か月以内に行った38例を対象とし、PRF≧25%をカットオフとして2群に分類した。MRIでPRFを算出し、Echo-EaDPGとの相関、ROC解析、他指標との統合モデル、再現性を後方視的に評価した。【結果】Echo-EaDPGはPRF<25%群と比べてPRF≧25%群で有意に高値であった(13.8±4.1 mmHg vs 20.7±4.6 mmHg,P<0.001)。Echo-EaDPGはカテーテル検査で得られた拡張早期圧較差と良好に相関した(r=0.64)。Echo-EaDPGはPRFと中等度の相関を示し(r=0.63)、PRF≧25%検出のAUCは0.89であった。Pressure half time, PR indexとの併用によりそれぞれAUCは0.93に向上した。検査者間再現性は良好であった(ICC=0.96)。【考察】Echo-EaDPGは肺動脈脈圧増大を反映する機序に基づく指標であり、PRの重症度を一部反映している可能性がある。従来の2D心エコー指標と併用することで、MRI未設置施設や外来フォローにおいて中等度以上のPRをより高精度に層別化できると考えられた。【結論】Echo-EaDPGはrTOF術後PRのスクリーニング指標として有用であり、MRIを用いない日常診療での評価手段となり得る。