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[I-P07-02]当院における大動脈縮窄・離断症に対する大動脈弓再建術の検討
○小西 隼人1, 鈴木 昌代1, 勝間田 敬弘1, 町原 功実2, 水岡 敦喜2, 蘆田 温子2, 小田中 豊2, 尾崎 智康2, 岸 勘太2, 根本 慎太郎1 (1.大阪医科薬科大学 医学部 外科学講座 胸部外科学教室, 2.大阪医科薬科大学 医学部 泌尿生殖・発達医学講座 小児科学教室)
Keywords:
大動脈弓再建,大動脈縮窄症,シンフォリウム
【背景】大動脈縮窄・離断症(CoA/IAA)に対する大動脈弓再建術では,大動脈弓低形成やisthmusの長さにより,大動脈授動に伴うAortopulmonary spaceの狭小化が問題となる。また,術後再縮窄は依然として重要な合併症であり,術式選択や再建方法との関連が議論されている。【目的】当院におけるCoA/IAAと診断され,大動脈弓再建術を施行した症例を後方視的に調査すること。【結果】2007年9月から2026年1月までに新生児・乳児で大動脈弓再建術を施行した連続52例。手術時年齢中央値は2か月(範囲:0.2~5),体重中央値は3.9 kg(範囲:1.8~5)で,術後フォロー期間中央値は61か月(範囲:0.2~219)であった。疾患内訳はCoA 14例,CoA複合31例,IAA 7例(A型3例,B型4例)であった。大動脈再建のアプローチ及び術式は、左側開胸が21例(拡大大動脈弓直接吻合(EEEA)13例,左鎖骨下動脈フラップ8例),胸骨正中切開が31例(EEEA 22例,パッチ補填10例)であった。パッチ材の内訳は自己心膜6例,人工血管1例,シンフォリウム3例であった。術後早期死亡は1例(狭小大動脈弁によるLOS),遠隔死亡は4例(肺炎1,手術関連別1、不明2)であった。術後合併症として再縮窄を3例に認め,EEEA 2例にPTA,人工血管パッチ補填1例に再手術を要した。左気管支狭窄をEEEA 2例に認め,1例は再手術となった。また、狭小大動脈弁の1例に術後Norwood型の再手術を要した。対麻痺や脳神経合併症は認めなかった。【結語】術式間で全体成績に大きな差は認めないものの,EEEA症例では気管支狭窄および再縮窄を認めた。特にisthmusが長く大動脈授動を要する症例では,aortopulmonary spaceの狭小化による気道圧排や再縮窄のリスクを十分に考慮し,パッチ補填を含めた柔軟な術式選択が重要と考えられた。また、パッチ補填に伴う再縮窄の懸念に対しては,シンフォリウムなど新規材料の有用性についても今後さらなる検討が必要である。
