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[I-P09-05]Fenestration閉鎖後にPLEを発症した1例から考えるTCPC術後fenestration閉鎖の適応

新田 恩1, 小澤 晃1, 佐藤 大二郎1, 鈴木 大1, 大軒 健彦1, 川合 英一郎1, 庭野 陽樹2, 高原 真吾2, 松尾 諭志2, 崔 禎浩2 (1.宮城県立こども病院 循環器科, 2.宮城県立こども病院 心臓血管外科)
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Keywords:

fenestration閉鎖,TCPC,PLE

【背景】Fenestration付total cavopulmonary connection(TCPC)術後のfenestration閉鎖は、SpO2改善するが、中心静脈圧(CVP)上昇や蛋白漏出性胃腸症(protein-losing enteropathy:PLE)を惹起する可能性があり、その適応判断は依然として明確ではない。【目的】当院におけるfenestrationカテーテル閉鎖症例を後方視的に検討し、PLEを発症した1例の臨床経過を踏まえて、fenestration閉鎖の適応について検討する。【対象・方法】2015年から2025年までの10年間に、当院でfenestrationをカテーテル閉鎖した8例を対象とした。【結果】TCPC術後8か月-7年7か月にfenestrationに対する閉鎖テストにてCVP上昇がなくSpO2上昇を確認したうえで閉鎖を施行した。使用デバイスはAmplatzer Vascular Plug(AVP)IIが6例、AVP IVが1例、Figulla Flex IIが1例であった。閉鎖後の1例に蛋白漏出性胃腸症(protein-losing enteropathy:PLE)を発症した。SpO2は全8例で上昇した。非PLE7例におけるCVPは、閉鎖前13.0±1.5 mmHg、閉鎖後14.0±1.5 mmHgと軽度の上昇にとどまった。一方、PLE症例では閉鎖前14 mmHgから閉鎖後17 mmHgへ上昇した。非PLE7例における閉鎖前PAI 191±83、Rpは1.51±0.51 であり、PLE症例のPAI 146、Rpは1.3 と同程度であった。非PLE7例のSvO2は58.3±6.7%、PLE症例のSvO2は70.3%と高値だった。非PLE7例のCIは3.3L/min/m2、PLE症例のCIは3.2L/min/m2と高値だった。【結論】Fenestration閉鎖はSpO2改善に有効であるが、fenestration閉鎖テストで問題なくても、閉鎖前のSvO2が高値の症例ではfenestrationに依存した循環の可能性があり、fenestration閉鎖によりCVPが上昇してPLE発症のリスクが示唆された。Fenestration閉鎖の適応判断にCVPやRp、CIだけでなく、SvO2を含めた評価が重要である。