Presentation Information
[I-P09-08]小児循環器領域におけるマイクロバルーンカテーテル(MBC)併用下カテーテル治療の有用性
○田中 敏克, 渡邊 望, 中井 亮介, 三木 康暢, 久保 慎吾, 亀井 直哉, 小川 禎治, 城戸 佐知子 (兵庫県立こども病院 循環器内科)
Keywords:
マイクロカテーテル,カテーテル治療,コイル塞栓術
【背景】成人の放射線科領域においては、MBCは肝動脈化学塞栓療法などの血管内治療でよく使用されているが、小児の循環器領域における報告は少ない。【目的】小児循環器領域におけるMBC併用下のカテーテル治療の有用性・安全性を検討すること。【対象と方法】当院で施行したカテーテル治療においてMBCを併用した症例を診療録からレビューし、その有用性と安全性を検証した。【結果】MBCには全例、テルモ社のAttendant SPを使用した。MBCの使用下でカテーテル治療を試みた症例は5症例であった。コイル塞栓の補助として使用したものが4例で、その内訳は体肺側副動脈のコイル塞栓時に短いlanding zoneで、かつ脊髄の虚血を避けるため、下行大動脈との距離を確保して塞栓する必要があった症例が1例、冠動脈瘻のコイル塞栓時にflow controlおよびマイクロカテーテルのキックバックを防ぐ目的で使用した症例が2例、肺分画症の流入動脈をflow control下に細いコイルをより密に塞栓する目的で使用した症例が1例であった。術後の左肺動脈狭窄に対し、central shunt経由でバルーン肺動脈形成術を計画するも、先に留置した通常のマイクロカテーテルにサポートタイブのガイドワイヤーを挿入すると、容易にマイクロカテーテルがキックバックしてくるため、BMCを挿入し、末梢肺動脈にwedgeさせることによりガイドワイヤー挿入を試みた症例が1例であった。いずれも目的を達成することができた。冠動脈瘻の1例で、冠動脈の解離を認めたが、その部位も含めてコイル塞栓し、合併症なく終了した。【考察】血管が細く、4Frのカテーテルの挿入が難しい症例に多く遭遇する小児循環器領域においてこそ、BMCはその威力を発揮することができ、有用かつ安全なカテーテル治療の補助ツールである。しかし、過大な拡張は血管損傷のリスクがあり、注意が必要である。
