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[I-P10-04]経皮的動脈管開存(PDA)閉鎖術後にコイル脱落が判明し、11か月後にスネアで回収した1例

Delgerjargal Tsogtbayar1, 喜瀬 広亮1, 菊地 夏望1, 川村 悠太1, 山岡 大志郎1, 西田 公一2, 矢内 俊1, 清水 武1, 藤井 隆成1,2, 富田 英1 (1.昭和医科大学病院 小児循環器・成人先天性心疾患センター, 2.福井循環器病院 小児科)
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Keywords:

動脈管開存,脱落,回収

【背景】経皮的PDA閉鎖術後デバイス脱落の遠隔期における経皮的回収の報告は少ない。【症例】症例は1歳5か月、女児。前医で生後7ヶ月時に2.9mmのPDAに対しFlipper coil(FC) 6.5mm/5loop; 5mm/5 loopによる塞栓術が行われた。遺残短絡を認めたが心雑音は消失した。翌日、心雑音を聴取し遺残短絡の増加が疑われた。8ヵ月後の心臓カテーテルで、コイル脱落が判明した。コイル回収のため9ヵ月時に当科へ紹介となった。【治療経過】初回治療後の胸部エックス線を振り返るとFCは治療翌日の時点で左肺動脈に脱落したと考えられた。前医でのCTでは脱落部位遠位の肺動脈は開存していた。脱落から9ヵ月が経過していたため、癒着・埋没・血栓化を懸念し、ワルファリンを開始し2か月後にカテーテルを行うこととした。左肺動脈造影でコイルは一塊となって左下葉枝6番分岐部に脱落していた。下葉枝遠位の血流は保たれていたが、6番は造影されなかった。コイル表面の明確な内膜化は認めなかった。大動脈造影でPDA type A、最小径 4ー4.5 mmであった。6F wedge カテーテルおよびガイドワイヤーを用いてコイル遠位部へアプローチ。10 mmスネアを用いてコイルのピンを把持し押し引きを繰り返し、9F Mullinsシースに回収可能できた。回収したコイルのFiberは脱落していた。回収後の造影で肺動脈壁不整を認めたが6番はわずかに造影され、血栓化したFiberが残存したものと考えられた。コイル回収後、Amplatzer Duct Occluder I 10/8でPDAを閉鎖した。7か月後のCTでは6番起始部に軽度の狭窄を認めたが、血流は改善していた。【考察と結語】PDAコイル塞栓後の脱落遠隔期には血管内に癒着埋没している可能性が高く外科治療が原則との報告もある。一方、肺動脈内は生理的に線溶系が亢進しているとの報告もあり、遠隔期にも癒着や内膜化が軽度にとどまる可能性もあり、11カ月後にも回収が可能であったと考えられた。