Presentation Information
[I-P12-03]当院におけるVAD治療を要した先天性心疾患患者の検討
○寺川 勝也, 鹿田 文昭, 國部 祐吾, 辻 重人, 安藤 政彦, 小野 稔 (東京大学医学部附属病院 心臓外科)
Keywords:
補助人工心臓,心移植,重症心不全
【背景】
先天性心疾患の重症心不全患者治療では、個々の患者毎に循環動態や解剖学的構造の特殊性を考慮した治療が必要となる。当院においてVAD治療を要した先天性心疾患患者について報告する。
【方法】
当院において、VADを植え込んだ先天性心疾患患者6症例を対象とし、診療録を用い後方視的に検討を行った。
【結果】
当院でVAD植込みを施行した先天性心疾患症例は6例であった。 男性 3例、女性 3例で、植込み時の年齢中央値は38歳(IQR 20-46歳)、18歳未満は2例。原疾患は総動脈幹症 1例、ccTGA 2例、三尖弁閉鎖 1例、dTGA 1例、cAVSD 1例であった。原疾患への介入は、両心室修復後が5例、APC Fontan術後が1例であり、VAD植込み時点での体心室は右室3例、左室3例であった。使用したVADデバイスは延べ7台であり、Excor: 1例、HVAD: 1例、HeartMate II: 1例、HeartMate 3: 1例、Jarvik2000: 1例、EVAHEART II: 2例であった。Jarvik2000を使用した症例では、脱血不良により経過中EVAHEART II へのデバイス変更を要した。体心室が右室の患者のVADは、HVAD: 1例, Jarvik2000: 1例, EVAHEART II: 2例の延べ4台であった。VAD植込み時もしくは経過中に併施した手技は、大動脈弁への介入が4症例であり、その内訳は大動脈弁置換 2例、大動脈弁閉鎖 2例であった。また、APC Fontan 症例においてはVAD植込み時にTCPC conversion を併施した。その他、1例で三尖弁輪形成を植込み時に行った。VAD植込み後、2例が心臓移植に到達し、1例が移植待機中である一方、3例が移植待機中に死亡した。経過中にリンパ球クロスマッチが陽性となった症例はなかった。
【考察】
先天性心疾患を持つ重症心不全患者でも、VAD治療が有効な治療の選択肢となり得ることが示唆された。一方、先天性心疾患では個々の患者ごとに血行動態や解剖学的形態が大きく異なることから、デバイス選択や併施手技を含めた治療戦略の選択が非常に重要となると考えられた。
先天性心疾患の重症心不全患者治療では、個々の患者毎に循環動態や解剖学的構造の特殊性を考慮した治療が必要となる。当院においてVAD治療を要した先天性心疾患患者について報告する。
【方法】
当院において、VADを植え込んだ先天性心疾患患者6症例を対象とし、診療録を用い後方視的に検討を行った。
【結果】
当院でVAD植込みを施行した先天性心疾患症例は6例であった。 男性 3例、女性 3例で、植込み時の年齢中央値は38歳(IQR 20-46歳)、18歳未満は2例。原疾患は総動脈幹症 1例、ccTGA 2例、三尖弁閉鎖 1例、dTGA 1例、cAVSD 1例であった。原疾患への介入は、両心室修復後が5例、APC Fontan術後が1例であり、VAD植込み時点での体心室は右室3例、左室3例であった。使用したVADデバイスは延べ7台であり、Excor: 1例、HVAD: 1例、HeartMate II: 1例、HeartMate 3: 1例、Jarvik2000: 1例、EVAHEART II: 2例であった。Jarvik2000を使用した症例では、脱血不良により経過中EVAHEART II へのデバイス変更を要した。体心室が右室の患者のVADは、HVAD: 1例, Jarvik2000: 1例, EVAHEART II: 2例の延べ4台であった。VAD植込み時もしくは経過中に併施した手技は、大動脈弁への介入が4症例であり、その内訳は大動脈弁置換 2例、大動脈弁閉鎖 2例であった。また、APC Fontan 症例においてはVAD植込み時にTCPC conversion を併施した。その他、1例で三尖弁輪形成を植込み時に行った。VAD植込み後、2例が心臓移植に到達し、1例が移植待機中である一方、3例が移植待機中に死亡した。経過中にリンパ球クロスマッチが陽性となった症例はなかった。
【考察】
先天性心疾患を持つ重症心不全患者でも、VAD治療が有効な治療の選択肢となり得ることが示唆された。一方、先天性心疾患では個々の患者ごとに血行動態や解剖学的形態が大きく異なることから、デバイス選択や併施手技を含めた治療戦略の選択が非常に重要となると考えられた。
