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[I-P12-07]先天性心疾患早産児における人工心肺使用と手術時修正週数の検討
○伊藤 弘毅, 廣瀬 圭一, 太田 教隆, 五十嵐 仁, 中村 悠治, 前田 登史, 菅藤 禎三, 坂本 喜三郎 (静岡県立こども病院 心臓血管外科)
Keywords:
低体重,早産,人工心肺
【背景】先天性心疾患を合併した早産児では脳室内出血(IVH)など神経学的合併症のリスクが高く、人工心肺使用のタイミングは重要な課題である。当院では修正36週未満では脳室内出血予防の観点から原則人工心肺を回避した姑息手術やカテーテル治療を優先している。【目的】早産児に対する当院の戦略を検証するため、体重2000g以下の人工心肺使用手術症例を解析し、治療方針の妥当性を検討する。【方法】1997~2025年に人工心肺下手術を施行した手術時体重2000g以下22例を後方視的に検討した(ECMO導入例除外)。在胎週数35±3.3週、手術時修正週数38±3.3週、手術時体重1.7±0.2kg。疾患は完全大血管転位6、大動脈縮窄/離断6、その他10。手術は姑息9例と心内修復13例。姑息術の肺血流源は肺動脈絞扼3、体肺動脈シャント3、右室肺動脈(RVOT)導管2、RVOTステント1であった。【結果】平均追跡8.5±9.4年。死亡6例はいずれも姑息術例であり、体肺動脈シャント3例は全例死亡であった。心内修復例は全例生存した。修正36週未満手術4例中2例死亡、1例で重度IVH、1例は35週6日例で合併症なく退院。修正36週以上では全例IVHを認めなかった。【考察】低体重そのものより週数が転帰に影響する可能性が示唆された。また人工心肺下姑息術、特にシャント手術は生命リスクが高く、他の代替血流源もしくはカテーテル治療の適用が重要と考えられた。【結論】2000g以下でも修正36週以降に人工心肺を用いた心内修復型手術の成績は良好であり、修正週数を基準とした治療方針の妥当性が示唆された。
