Presentation Information
[I-P13-10]当院の先天性心疾患周術期管理
○梶川 優介1, 古川 夕里香2, 小野 晋3, 柳 貞光3, 橘 剛2, 林 拓也1 (1.神奈川県立こども医療センター 救急・集中治療科, 2.神奈川県立こども医療センター 心臓外科, 3.神奈川県立こども医療センター 循環器内科)
Keywords:
周術期管理,semi-closed ICU,相互尊重
当院のICUは全10床で、先天性心疾患術後のICU入室患者は2024年、2025年ともに160件台であった。周術期は、主科が心臓血管外科で、集中治療科がサポートする体制となっており、open ICUからsemi closed ICUの形式となっている。2025年度は心臓外科医3人、集中治療科医7人が在籍し、集中治療科医のうち4人が小児循環器の専門診療を経験している。日常診療にあたり、朝に心臓血管外科・循環器内科・集中治療科でカンファレンスを実施後に、再度心臓血管外科と集中治療科で詳細な申し送りをしてその日の診療内容を共有している。夕方もICU当直医を交えてカンファレンスを実施している。意思疎通のあり方や各科の診療体制を検討し、カンファレンスの形態は今年度も変更となった。血管作動薬や抗不整脈薬・抗凝固の調整、バランス管理(利尿剤の調整)、経腸栄養の開始タイミング等に関しては、主科の意向に沿って治療を進め、抜管など含めた呼吸管理や鎮痛・鎮静管理、感染管理などは集中治療科が主導となることが多い。循環管理に関して、状態悪化時に関わらず、心臓外科医が思っているスピードで診療が展開されないと感じることはあるようである。主科の意向を尊重するあまり、適切と思われる介入を躊躇するようなケースも散見された。Open ICUであってもclosed ICUであっても、体制の枠組みは違うかもしれないが、相互尊重の気持ちを大切に、コミュニケーションを柔軟に取り、お互いの専門性を発揮し、患者に最善の診療を展開することが重要だと考える。
