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[I-P18-03]単心室症例の TCPC 適応判断に対する肺生検所見の位置づけ

神谷 寛登, 松沢 拓弥, 田中 啓輔, 小森 悠矢, 和田 直樹 (榊原記念財団附属 榊原記念病院 小児心臓血管外科)
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Keywords:

TCPC,Fontan手術,肺生検

【背景】TCPCの成否には肺血管評価が重要だが, 肺生検による評価の報告は少ない.【目的】TCPC適応判断目的で肺生検を施行した症例を解析し, 肺生検の臨床的意義を検討する.【方法】当院でTCPC適応判断目的に肺生検を施行した9症例・18回を後方視的に検討した.生検所見に基づくTCPC適応判断と臨床経過を整理し, 病理学的にTCPC適応または非適応と判断された生検の間でカテーテル検査所見を比較した.【結果】生検時年齢中央値は5.0歳 (IQR 4.0, 7.0) . TCPC適応6/9例, 非適応3/9例であった. 適応6例中, 半数以上のpreacinar pulmonary arteryに中膜肥厚を認めない4例と, intra-acinar pulmonary arteryの中膜肥厚が改善した1例はTCPC後経過良好で, うち3例は複数回生検で所見改善が確認できた. 残る1例はTCPC適応であったがfailed Fontanとなった. 非適応3例はいずれもpreacinar pulmonary arteryに中膜肥厚を認めた. 1例はTCPC時の生検結果が非適応であった症例, 1例は1年後のカテーテル検査にてTCPCを施行した症例であり, いずれも術後問題なく経過している. 残る1例はTCPC術中にtake-downとなり, 同時に肺生検を施行, その後も複数回生検で所見改善乏しく, 現在までTCPCに至っていない. TCPC適応と判断された肺生検7回と, 非適応と判断された11回でカテーテル検査所見を比較したが, PAI, 平均肺動脈圧, 肺血管抵抗のいずれも有意差を認めなかった.【考察】肺生検所見とカテーテル指標に明確な関連はなく, 病理判定と臨床経過の対応も一様でないことから, TCPC適応判断におけるルーチンでの肺生検の意義は限定的である. 一方, 複数回生検で肺動脈所見が改善傾向を示した3例はTCPCを施行し得ており, カテーテルのみでTCPCの適応判断が困難な症例において, 生検所見の変化が補助指標となる可能性がある.【結論】肺動脈の経時的変化はTCPC適応判断の補助的評価指標となる可能性がある.