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[I-PD1-2]小児心臓移植・重症心不全管理を担う混合型Closed ICUの「本音」

石垣 俊1, 石田 秀和2, 長野 広樹2, 加藤 温子2, 石井 良2, 成田 淳2, 北畠 康司2 (1.大阪大学医学部附属病院 集中治療科, 2.大阪大学医学部附属病院 小児科)
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Keywords:

集中治療,closed ICU,混合型ICU

【背景】 当院は成人・小児が混在する28床の混合型ICU(Mixed ICU)である。そのうち約6床が小児区画であり、先天性心疾患術後のほか、小児補助人工心臓(VAD)や心臓・肺・肝臓移植後の管理、内科的重症病態など、専門性の高い小児循環器・重症管理を行っている。運営は集中治療医が主治医となるClosed ICU体制である。
【診療体制】 専従集中治療医(日勤2名・夜勤1名)は、その殆どが麻酔科出身で小児科医は1名である。ここに各科5~8年目のローテーター医師が日勤5~6名・夜勤2名加わる。成人の全身管理に長けた専従医と、各科の専門性を持つローテーターが混在する構成である。
【Closed ICUのメリット】 循環動態が不安定な移植後や重症心不全患児に対し、Closedシステムは「循環以外の全身管理(呼吸・腎・感染症など)」を標準化できる点で医学的に「やりやすい」。ローテート中の心臓外科医には全身管理を学ぶ場、他科医師には高度循環管理に触れる場となり、専従医統括下に知見を共有ができる点は教育機関としての強みである。近年は小児科専攻医のICU修練期間を必修とし、重症管理能力の向上や、病棟・ICU間の連携強化を図る試みも行っている。
【課題】 一方、管理・運営の難易度は高い。小児心臓領域の生理学的特殊性は高く、専従医が夜間1名で全床を統括し、成人を含めた重症者の集中治療管理をしつつ、小児循環器特有の急変対応における判断をする重圧は計り知れない。また、ローテーター医師は各科の専門性を持つ反面、ICUの標準化ルールに不慣れな場面も多く、規律と主科の意向との調整には労力を要する。
【結語】 混合ICUにおけるClosedシステムは、小児心臓領域の「全身管理の質」を担保する上で有用だが、その維持には専従医のリーダーシップと、ローテーターや各科との密な対話が不可欠である。本パネルでは、小児循環器管理におけるClosed ICU運用のリアルな実情をICU医からの目線で提示したい。