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[I-SY2-4]総肺静脈還流異常症に対する肺静脈ステント抜去の経験

青木 正哉1, 元野 壮1, 鳥塚 大介1, 坪井 香緒里2, 岡部 真子2, 仲岡 英幸2, 伊吹 圭二郎2, 小澤 綾佳2, 廣野 恵一2, 芳村 直樹2 (1.富山大学 医学部 第一外科, 2.富山大学 医学部 小児科)
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Keywords:

総肺静脈還流異常症,PVO,ステント

【目的】早産・低出生体重児、単心室、頭蓋内出血など初回開心術が高リスクとなる総肺静脈還流異常(TAPVR)症例では、肺静脈(PV)ステント留置が一時的治療選択肢となる。PVステント留置後にTAPVR修復術を行った2症例について報告する。【症例1】34週1640gにて出生。出生直後から挿管呼吸管理開始。PVOを伴うTAPVR(III)と診断され、日齢7、静脈管にステントを留置し圧較差は改善したが、その後も肺うっ血が進行。PDA結紮術にて肺うっ血は改善せず、日齢44、体重2.0kgで心内修復術およびステント抜去を施行。肝静脈内のステントがIVCに大きく顔を出し、断端が血管壁に食い込んでいた。慎重にステントを摘出し、IVCの菲薄化した部位を補強した。【症例2】胎児エコーにてSV+PA+MAPCA+TAPVR(IB)と診断。34週1838gにて出生。進行するPVOに対し日齢9にSVC流入部直前のPVにステントを留置、日齢51に再拡張を行い、日齢85、体重3.2kgでPVO解除(primary sutureless repair)とステント抜去を施行。SVC流入部のPVをステント直上で切断、PV側、SVC側ともにステントを慎重に除去し、断端を閉鎖した。【考察】ステント留置期間はそれぞれ37日、76日で、ともにステント骨格内への内膜新生を認め、抜去には慎重な操作を要した。ビデオではステント除去、自己組織の菲薄さ、補填物を用いず再建した過程を提示する。両症例ともに術後PVOなし。症例2は2か月後にSVCのバルーン拡張を施行。【結論】TAPVRに対するPVステント留置は高リスク症例における橋渡し治療として有用であるが、留置期間に応じた内膜新生を考慮し、留置位置と外科的介入時期を明確にした治療戦略が重要である。