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[I-SY2-8]肺動脈ステント留置後の外科的再建

小森 悠矢1, 松沢 拓弥1, 正谷 憲宏2, 和田 直樹1, 上田 知実3, 矢崎 諭3, 嘉川 忠博3, 松井 彦郎3 (1.榊原記念病院 小児心臓血管外科, 2.榊原記念病院 集中治療科, 3.榊原記念病院 小児循環器内科)
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Keywords:

肺動脈形成,肺動脈ステント,再手術

【背景】肺動脈(PA)ステント留置後の外科的再建は,周囲の癒着や血管壁の脆弱化で介入が困難な場合もあるが,介入の有無が遠隔期に与える影響については議論の余地がある.【対象と目的】 2013/8-2025/6でPAステント留置後に外科手術を行った26症例(31部位)が対象.当該症例と手術ビデオを用いて手技の検討と,介入の程度と予後との関連を検討した.【結果】ステント留置時年齢:11.9歳,手術時:21.9歳.F/U期間は53ヶ月.ステントに対しての介入は9例で内訳は全長形成(A群):4,部分形成(P群):5.非介入(N群)は22例だった.遠隔期の再介入はA群:0,P群:1(PTA),N群:5(PTA: 3,形成手術:2)であり,再介入回避率はそれぞれ5/10年で,A群:100%/100%,P群100%/50%,N群:95.2%/90.5%だった.ステントの拡張最大径が成人肺動脈径まで拡大可能なものも12例認めており,A群:1,P群:1,N群:10でステント種類によっても外科的再建回避の可能性も示唆されたが,N群には経過中PAが完全閉塞した症例も認めていた.A群のPA径の拡大率は術前の+156%だった。【ビデオ症例】13歳男児.165cm,43kg.TOFで1歳時にICR.RPSに対する複数回PTA施行,11歳時にステント留置.その後もPTA施行するも拡大不十分で,RVOTR+PA plastyの方針.手術時には,血管壁はやや脆弱性があったが,可及的にステントを除去してRinged ePTFE graftをpatch状にトリミングし全長形成.RPAの径は術前8mm→16mmまで拡大した.術後4年半経過し現在まで経過良好.【結語】 PAステント留置後の外科的再建は手技としては困難なケースも多く,ステントの種類や条件によっては再介入の必要がないケースもある.しかし,やはり温存されたステントには将来的な閉塞リスクを一定数有しており,手技的困難さは伴うが可能な限りのステント切除と十分なパッチ拡大を行うことが遠隔期の予後を改善させる可能性がある.