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[I-SY3-3]成人先天性心疾患患者におけるアンジオテンシンネプリライシン阻害薬の長期的有効性と安全性

弓田 悠介1,2, 立野 滋3, 川副 泰隆4, 児玉 浩幸5, 丹羽 公一郎1,3,4, 椎名 由美1 (1.聖路加国際病院 循環器内科, 2.千葉県こども病院 循環器内科, 3.千葉市立海浜病院 成人先天性心疾患診療部, 4.千葉県循環器病センター 小児科, 5.大分大学附属病院 循環器内科)
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Keywords:

ACHD,ARNI,Fantastic four

【背景】成人先天性心疾患患者(ACHD)において心不全は主要な死因の一つであり心不全治療薬の適切な導入が課題である。特にアンジオテンシンネプリライシン阻害薬(ARNI)の体心室右室(SRV)に対する効果が海外で報告されている。本邦においても長期的な有効性と安全性について検討が必要である。【方法】各施設のACHD外来に定期通院をしている患者のうち、2021年1月から2025年12月までの間にARNIを処方された患者を対象とした。ARNI導入から1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後、2年後の身体所見、血液検査、心エコーのデータを収集した。主要評価項目は導入2年後のNT-ProBNP改善とした。安全性の評価は2年での副作用および薬剤中断の有無とした。【結果】計21例(年齢47[36-57]歳、男性86%、BMI 22.4[20.8-24.2])が解析に含まれた。体心室左室(SLV)7例、SRV10例、機能的単心室およびFontan循環(UV)4例。導入時の血圧110±21 mmHg、血清NT-ProBNP 252[135-1491] pg/mlであった。1か月後の血圧は105±15 mmHg と有意に低下を認めた(p0.001)が、この間中止した症例はなく、1例のみ投与後11ヶ月で副作用のため投与中止された。導入時のSGLT2阻害薬内服は35%で、2年後は50%と増加していた(p=0.03)。SRV群では導入時NT-ProBNP 217 [132-1001] pg/mlと比較し2年後NT-ProBNP 180 [46-923] pg/mlと有意に低下を認めた(p=0.004)。【結語】今後症例の集積は必要であるが、ARNIは本邦でもSRVにおいて有効性が期待できかつ比較的安全に使用できる薬剤と考えられた。