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[I-SY3-4]当院でのサクビトリルバルサルタンの使用状況についての検討
○丸山 篤志, 戸田 紘一, 杉山 幸輝, 薮崎 将, 佐野 海斗, 長岡 孝太, 鍋嶋 泰典, 小島 拓朗 (埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科)
Keywords:
サクビトリルバルサルタン,心不全,降圧薬
背景:サクビトリルバルサルタンは慢性心不全や高血圧に対する有効であると報告されている。一方、小児でのエビデンスは限られており、特に体心室右室やGlenn循環・Fontan循環についてのエビデンスは不十分である。当院でのサクビトリルバルサルタンの導入状況について検討した。対象:2021年1月から2025年12月までに当院小児心臓科または小児心臓外科からサクビトリルバルサルタンが処方された患者結果:対象となる患者は31例, 年齢の中央値は13歳, フォロー期間は中央値230日だった。26例は入院で6歳以下は13例, 7-16歳は8例, 17歳以上は10例だった。単心室症は9例(右室型単心室症は7例)、補助人工心臓装着中が4例だった。内服量は開始量が平均1.0 mg/kg/day, 7日目で1.2mg/kg/day, 1か月で1.5mg/kg/dayだった。最終的な内服量は1.5mg/kg/dayであり、1か月以内に到達したのは23例だった。内服量の減量が必要になったイベントは12回であり、低血圧が9回だった。7回は導入後1か月以内に発生し、残り5回は導入してから90日以降だった。手術後1か月以内に導入した症例は10例, 術前から内服していた症例が2例、術後平均5.7日で内服開始されていた。入院中に導入された症例が26例だった。考察:当院では入院中の導入が多いこともあり、比較的増量の間隔が短いと考えられた。また、術後急性期に高血圧の是正を目的としての導入が多いと推測された。一方、最終的な容量は1.5mg/kg/dayと目標容量の半分程度だった。過量のサクビトリルバルサルタンの内服は心不全を増悪させるという報告もあり、当院では主に血圧を至適範囲内にすることを目標に増量している結果と考えられた。結語:小児においてもサクビトリルバルサルタンは降圧薬としての使用も有用である。
