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[I-SY4-1]先天性心疾患手術施設集約化のネクストステップ;小児心臓血管外科医育成へのプロセス

芳村 直樹1,2, 落合 由恵2, 笠原 真悟2, 瀧聞 浄宏2, 中野 俊秀2, 平野 暁教2, 平松 祐司2, 宮地 鑑2, 鈴木 孝明2, 坂本 喜三郎2 (1.富山大学第1外科, 2.日本小児循環器学会地域拠点化小委員会)
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Keywords:

地域拠点化,小児心臓血管外科医育成プログラム,地域グループミーティング

未曾有の少子高齢化と人口減少、地域偏在、診療科偏在、移行期医療、働き方改革など、小児循環器診療体制において多数の問題が噴出している。わが国では先天性心疾患手術施行施設の多くは年間手術数が50例未満の小規模施設である。JCVSD-Congenitalを用いた全国調査の結果、手術症例数の少ない施設は症例数の多い施設と比較して手術死亡率が高く、高リスク症例のみならず中リスク症例においてもその差は無視できないということが判明した。次世代育成という観点からも、小規模施設では充分な数の症例を経験することができない。新生児から成人までのあらゆる先天性心疾患患者に対して安全で良質な外科医療を継続的に提供するためには、「先天性心疾患手術を実施し、周術期医療を担い、次世代育成機能を有する拠点施設」と、「主として診断、初期治療、亜急性期~慢性期医療、および日常の健康管理を担う連携施設」とからなる施設群によってそれぞれの地域の小児循環器医療を包括的に担う「地域拠点化」であると考える。我々は2025年から各地域での治療のクオリティコントロールと次世代育成を目的として「地域グループミーティング」を開始した。「地域グループミーティング」から、1.概ね地域毎に連携体制が構築されつつある。2.小児心臓外科領域においても地域偏在は明らかであり、特に次世代育成の観点からは望ましい状況とは言えない。3.都市部は小規模施設も含めて施設数が多く、特に次世代育成の観点から集約化が必要と考えられる。4.地方では少子化が急速に進行し、多くの施設で症例数が維持できなくなっており、診療のクオリティ、次世代育成の観点からより一層の拠点化が必要と考えられる。などのことがわかってきた。地域ごとに問題点が異なり、「地域拠点化」は一朝一夕に実現しうることではない。しかし、新生児期から成人期まで安全で継続的な医療を提供する為に、「地域の拠点化」は喫緊の課題である。