Presentation Information
[II-CPD2-2]小児循環器医の世代間ギャップ -そのギャップは本当に世代が原因か-
○齋木 宏文 (岩手医科大学 小児科学講座 小児循環器分野)
Keywords:
教育,世代間ギャップ,働き方改革
働き方改革, 価値観の多様化により医師の世代間ギャップが指摘されている. 本発表では医師臨床研修制度直前世代の私自身の研修経験と現在の研修の違いを交えつつ当院の現状を共有したい.
【現状】
大学病院であり, 生活に外勤が不可欠である. 循環器修練医は小児科研修医でもあり, 医局の意向で翌日午後勤務ができない勤務形態を余儀なくされる. 一方, 日常業務が多いため循環器スタッフは翌日午後勤務が可能な(実情とは異なる)宿日直許可当直での勤務を担当せざるを得ず, 指導医層ほど業務負担が強まる矛盾が常態化している. 循環器修練医の研修機会は自己研鑽に依存し個人差が大きい.
【対策】
短時間業務から得る知識・経験の最大化:スタッフが朝早く出勤し, 修練医と共に病態・治療を議論することで必要な知識を整理する時間を設け, 短時間で効率よく多くの症例を経験し考える機会を提供する.
役割の明確化と分業:従来は二刀流、三刀流 (海賊狩り的な)が目指す小児循環器医像であったが, 患者個別の担当医制をやめ, スタッフ個別の強みを活かせる役割分担へ移行する.
勤務のフレックス化:修練医は修練のために朝少し早い出勤を義務化し指導医が時間を割く. 時間的制約や家庭の事情を尊重し, 各自の業務の裁量により出勤時間・帰宅時間をある程度個人の裁量に委ねる.
【考察】
修練世代は近年の研修体制によりワークライフバランス・効率性を重視した働き方を選択する自由があるが, 指導医世代は精神論的労働以外の選択肢がなかった経験を背景に, 従来の小児循環器医療・医師の理想像を修練世代に期待しがちであり, 同じことが働き方改革により業務が増加した指導医層にも存在する. 世代間ギャップは指導医世代が近年の研修システムを受容できないことに起因するギャップとも捉えられ, 指導医層には, 修練医が自分で考え, 必要な情報を収集する能力を醸成できる土壌・環境を整備する形の指導が求められていると感じる.
【現状】
大学病院であり, 生活に外勤が不可欠である. 循環器修練医は小児科研修医でもあり, 医局の意向で翌日午後勤務ができない勤務形態を余儀なくされる. 一方, 日常業務が多いため循環器スタッフは翌日午後勤務が可能な(実情とは異なる)宿日直許可当直での勤務を担当せざるを得ず, 指導医層ほど業務負担が強まる矛盾が常態化している. 循環器修練医の研修機会は自己研鑽に依存し個人差が大きい.
【対策】
短時間業務から得る知識・経験の最大化:スタッフが朝早く出勤し, 修練医と共に病態・治療を議論することで必要な知識を整理する時間を設け, 短時間で効率よく多くの症例を経験し考える機会を提供する.
役割の明確化と分業:従来は二刀流、三刀流 (海賊狩り的な)が目指す小児循環器医像であったが, 患者個別の担当医制をやめ, スタッフ個別の強みを活かせる役割分担へ移行する.
勤務のフレックス化:修練医は修練のために朝少し早い出勤を義務化し指導医が時間を割く. 時間的制約や家庭の事情を尊重し, 各自の業務の裁量により出勤時間・帰宅時間をある程度個人の裁量に委ねる.
【考察】
修練世代は近年の研修体制によりワークライフバランス・効率性を重視した働き方を選択する自由があるが, 指導医世代は精神論的労働以外の選択肢がなかった経験を背景に, 従来の小児循環器医療・医師の理想像を修練世代に期待しがちであり, 同じことが働き方改革により業務が増加した指導医層にも存在する. 世代間ギャップは指導医世代が近年の研修システムを受容できないことに起因するギャップとも捉えられ, 指導医層には, 修練医が自分で考え, 必要な情報を収集する能力を醸成できる土壌・環境を整備する形の指導が求められていると感じる.
