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[II-CSY4-3]成人期の不整脈・デバイス問題は小児期に始まっている
○籏 義仁 (東京蒲田病院 不整脈・成人先天性心疾患センター)
Keywords:
成人期先天性心疾患(ACHD),不整脈,管理・治療
成人期先天性心疾患(ACHD)に合併する不整脈は先天的な刺激伝導系の異常、圧負荷・容量負荷を示す血行動態、低酸素などによる心筋障害、手術に伴う刺激伝導系や作業心筋の障害、成人期の心不全発症、加齢等が関与して発生する。また、無症候な不整脈から突然死に至る重篤な不整脈まで存在する。心疾患がない場合には血行動態に影響がない不整脈であっても、ACHDに伴う不整脈の場合には血行動態が破綻することもある。このような術後の不整脈を予防する手術術式、周術期管理や心筋保護法技術の改良、複雑な先天性心疾患の長期予後の改善などによって、先天性心疾患術後に発症する不整脈の種類やその頻度も変化してきている。ACHDに合併する不整脈(徐脈性不整脈、頻脈性不整脈)とその種類、不整脈基質の存在する位置などは個々の症例の心奇形および施された心内修復術によって予想が可能である。そのことを念頭に注意深く症状や心電図、24時間ホルター心電図検査を行う必要がある。また、近年、新しい治療手技の進歩によって、不整脈への介入時期や治療適応も変化してきている。ここでは、ACHDに合併する徐脈性不整脈と頻脈性不整脈の機序と管理および治療に関して概説するとともに、成人診療の現場から見た移行後の問題点を明らかにしたい。
