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[II-OR14-03]小児僧帽弁置換術後の3症例における弁機能推移― 僧帽弁通過圧較差およびSize-to-weight ratioによる経時的評価 ―

藤原 崚太1,2, 佐々木 孝2, 鈴木 憲治2, 山下 裕正2, 丸山 雄二2, 宮城 泰雄2, 泉田 健介3, 橋本 佳亮3, 渡邉 誠3, 石井 庸介2 (1.愛媛大学医学部附属病院 総合臨床研修センター, 2.日本医科大学付属病院 心臓血管外科, 3.日本医科大学付属病院 小児科)
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Keywords:

僧帽弁置換術,TMPG,S/W ratio

【背景】小児僧帽弁置換術(MVR)後のPatient Prosthesis Mismatch(PPM)の診断および再手術適応について, 近年Mean Transmitral Pressure Gradient (TMPG)やSize-to-weight(S/W)ratioの有用性が報告されている. 今回, 当院で小児期にMVRを施行した3例について, mean TMPGおよびS/W ratioを用いて術後経過を検討し報告する.【症例】症例1, 2, 3をグラフィカルアブストラクトに提示する.すべての症例においてワルファリンによる抗凝固療法が実施され、PT-INR 2.0~3.0で管理された.【考察】3例において, S/W ratioは経時的に低下した.症例1では, MVR施行後10年経過しているが, mean TMPGは10mmHg未満で推移している.症例2では, S/W ratioの低下が著しく術後6年でmean TMPGが18mmHgを超えていた. Tricuspid Regurgitation Peak Gradient (TRPG)は20mmHg前後で推移し持続的な上昇はないが, 肺高血圧や心不全などの臨床症状も併せて再手術のタイミングを検討したい.症例3では, 狭小な僧帽弁輪のため人工弁に人工血管によるカフを縫着し, 弁置換した. 術後4年経過したが, mean TMPGの経時的な上昇を認めるも, 再手術の必要性は現時点では認めていない. 3例に共通する点として, 体重増加に従ってmean TMPGも経時的に上昇していることが挙げられる. mean TMPGの上昇は, 相対的僧帽弁狭窄に伴う右心への影響としてTRPGの上昇を招くと考えられるが, TRPGは体重増加と並行して上昇する傾向は認めなかった. 以上よりmean TMPGは, 再手術の必要性を考慮する上で有用であると考える.【結語】当院で小児期にMVRを施行した3例について, mean TMPGおよびS/W ratioを用いて術後経過を検討した. 今回検討した3例では,S/W ratioは経時的に低下したが, TMPGは経時的に上昇した. 再手術においてmean TMPGは有用な指標の1つと考えられ, 今後も他の検査所見や臨床症状を踏まえて再手術の適応を考慮する必要があると考える.