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[II-OR14-04]Yasui手術の中期成績
○草木迫 充, 久保 沙羅, 東田 昭彦, 岩城 隆馬, 松島 峻介, 松久 弘典 (兵庫県立こども病院 心臓血管外科)
Keywords:
Yasui手術,右室肺動脈導管,前方V字再建
【緒言】 両側肺動脈絞扼術(bPAB)が普及している本邦においてYasuiへのアプローチは様々で,bPAB特有の問題点も存在する.当院ではYasui手術後に左気管支軟化,右肺動脈狭窄をきたした症例を経験し,以後症例を選び 2本の弁付き導管を用いた右室流出路前方V字再建によるYasui手術を行っている.【方法】2009年以降にYasui手術を施行した17例を対象とした.大動脈弓形態はIAA:10例,CoA:7例.一期的Yasuiはなく,先行手術はbPABのみが3例,Norwood経由が14例.全体での術後経過に加え,右室流出路再建法による術後経過も比較検討した.【結果】Yasui手術を月齢9(2-27), 体重7.4kg(4.3-9.3)で実施し,11例に VSD拡大を要した.右室肺動脈導管は標準的なT字再建(T群)が10例(導管径12mm:1, 14mm:2, 16mm:7),前方V字再建(V群)が7例(導管径 10mm:1, 12mm:6). 人工心肺時間は349分(235-571). 術後在院死亡なく,遠隔死亡1例(急性脳症)で,5年生存率は92.3%. 術後初回心臓カテーテル時の右室圧/左室圧比はT群0.56(0.48-1.07), V群0.47(0.39-0.62) (p=.097). 術後フォローアップ期間はT群12.5年(2.8-15.9), V群2.1年(0.1-13.8)で,導管再置換をT群6例,V群1例に認め,再置換回避率はV群で優位に高かった(p=0.03). LVOTO解除をT群,V群それぞれ1例に実施.生存16例全例において心不全症状なく,LVOT-Vp: 1.2 m/s(0.8-1.9). ARは全例でmild以下であった.【結語】Yasui手術の中期成績は概ね満足できるものであった.右室流出路V字再建法は,当初懸念された導管の耐久性も従来法より優れており,有力な選択肢の一つである.
