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[II-OR16-05]両方向性グレン手術後退院時に経管栄養を要する症例の臨床像と関連因子

佐藤 大二郎, 川合 英一郎, 八木 耕平, 星 菜美子, 鈴木 大, 大軒 健彦, 新田 恩, 小澤 晃 (宮城県立こども病院 循環器科)
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Keywords:

反回神経麻痺,両方向性グレン手術,経管栄養

【背景】単心室循環では両方向性グレン手術(BDG)前に姑息術を要することが多い.姑息術後の血行動態に比して,BDG術後はより安定した循環が得られるとされる.一方で,血行動態が安定するにもかかわらず,BDG術後も経管栄養(tube feeding:TF)を要する症例が存在する.【目的】BDG術後もTFを要する症例の臨床像を検討する.【対象】2010年1月から2025年12月に当院でBDGを施行した116例.主疾患は右室型単心室28例,左心低形成症候群17例,心室中隔欠損を伴わない肺動脈閉鎖14例であった.背景疾患は内臓錯位症候群31例,歌舞伎症候群2例,VACTER連合2例,ヤコブセン症候群1例,CHARGE症候群1例,染色体構造異常1例であった.【方法】BDG術後退院時にTFを要した23例(TF群)と要さなかった93例(非TF群)を後方視的に検討した.薬剤投与目的の経管留置は非TF群へ含めた.カテゴリ変数はFisherの正確確率検定,連続変数はWilcoxon順位和検定を用いた.有意水準はp<0.05とした.【結果】両群間で性別,出生体重,BDG術時月齢で差はなかった.TF群はBDG術時体重(kg)が低く(5.3[4.6-6.1]vs 7.1[5.8-8.1],p<0.001),術前BNP(pg/mL)が高かった(84.1[48.8-191.2]vs 46.2[24.7-116.2],p=0.0233).反回神経麻痺(33.3% vs 10.9%,p=0.012)と大動脈弓部手術歴(52.2% vs 19.4%,p=0.0027)はTFあり群で多かった.BDG術時体重と月齢,反回神経麻痺の有無を説明変数とし,名義ロジスティック回帰分析を実施したところ,反回神経麻痺(p=0.0206)および体重(p<0.0001)が独立して関連し,月齢は有意ではなかった(p=0.4681).【結語】反回神経麻痺は退院時にTFを要する一因と考えられた.