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[II-OR17-06]ファロー四徴症修復術後中長期遠隔期における右室リモデリング
○若宮 卓也, 小泉 奈央, 小森 和磨, 橘高 康文, 湯浅 絵理佳, 加藤 昭生, 池川 健, 小野 晋, 柳 貞光, 上田 秀明 (神奈川県立こども医療センター)
Keywords:
ファロー四徴症,MRI,RVEDVI
【背景】ファロー四徴症(TOF)修復術後の右室機能は長期予後に重要であり、肺動脈弁逆流(PR)は右室拡大の主因とされるが、遠隔期における右室リモデリングの個体差は十分に検討されていない。【目的】TOF修復術後中長期遠隔期症例を対象に、心臓MRIを用いて右室容量および機能を評価し、右室流出路再建術式別の特徴を明らかにする。【対象・方法】TOF修復術後に心臓MRIを施行した54例を対象とした。術式は肺動脈弁輪切開パッチ(TAP)39例、弁輪温存(VS)8例、Rastelli術7例であった。MRI撮影時の術後年数は14~24年(中央値17年)であった。肺動脈弁逆流率(PR)、右室拡張末期容量係数(RVEDVI)、右室駆出率(RVEF)を評価し、三群間で比較検討した。統計解析にはSPSS(ver.30)を用いた。【結果】PRの中央値[IQR]はTAP群44.1[37.7-52.3]%、VS群51.1[34.0-58.3]%、Rastelli群44.3[38.2-51.9]%であり、群間で統計学的有意差を認めなかった。RVEFはTAP群40.0[36.9-52.3]%、VS群39.0[34.8-45.8]%、Rastelli群39.6[32.0-42.0]%で、群間に有意差を認めなかった。RVEDVIはTAP群116.6[108.0-141.2]ml/m2、VS群120.8[107.5-126.8]ml/m2、Rastelli群100.8[98.1-114.3]ml/m2で、群間差は有意ではなかった。しかしTAP群では分布のばらつきが大きく、RVEDVIが140 ml/m2を超える症例を11例認め、これらは全例TAP症例であった。また再右室流出路再建術(reRVOTR or PVR)を施行した9例も全例TAP群であった。【結論】TOF修復術後中長期遠隔期において、右室リモデリングには術式および個体差が存在した。過去の報告ではTAP群がVS群やRastelli群に比しRVEDVIやPRが高値とされているが、本研究におけるTAP群の中央値は他術式と同程度であった。一方でTAP群の一部では高度右室拡大に進展しreRVOTRもしくはPVRを要しており、より慎重なフォローが必要であると考えられた。
