Presentation Information
[II-OR19-01]在胎22週未満におけるレベル2胎児心エコーの現状についての検討
○大日方 春香, 奥田 智也, 黒嵜 恒平, 結城 智康, 澁谷 悠馬, 沼田 隆佑, 米原 恒介, 赤澤 陽平, 武井 黄太, 瀧聞 浄宏 (長野県立こども病院 循環器小児科)
Keywords:
レベル2胎児心エコー,在胎22週未満,人工妊娠中絶
【背景】胎児心エコー検査の普及やエコー画質向上に伴い、先天性心疾患(CHD)診断の早期診断も可能となった。本邦では在胎22週未満の場合人工妊娠中絶も選択肢の1つとなり、22週以降の診断と意味合いが異なる部分もある。
【目的】当院における在胎22週未満のレベル2胎児心エコーの現状を検討すること。
【方法】2013年1月~2025年12月に当院でレベル2胎児心エコーを行った2,330例のうち、初診時在胎22週未満の602例について診療録よりデータを収集し、検討した。
【結果】在胎22週未満の症例は、2013年は全症例の14.5%、2025年は33.6%で経年的に増加していた。検査時の在胎週数は平均19週(13~21週)、CHD診断例は101例(17%)であった。CHD診断例の精査理由はCHD疑い49例、心外異常・染色体異常19例、胎児水腫5例、cystic hygroma/NT肥厚19例、家族歴等での希望6例などで、重症度はAllanの重症度スケール1~2が6例、3~6が51例、7~10が33例、その他11例であった。46例が検査回数1回で(1例除く)中絶を選択した。中絶理由は1~2の全例と1例を除いた3~6は多発異常あるいは染色体異常で、7~10の約8割はCHDのみであった。7~10のうち14例は妊娠継続し、2例子宮内胎児死亡、5例乳児期死亡となったが、5例はFontan手術まで到達した。
【考察】在胎22週未満のレベル2胎児心エコーでは2割弱でCHDが診断され、その約半数が人工妊娠中絶を選択し、大半が1回の検査で決断していた。重症CHDである事や中等症以下のCHDの場合染色体異常や多発異常を伴う事が中絶の主な理由となっていた。重症CHDで妊娠継続したうちの半数は予後不良であった一方、Fontan手術まで到達した症例もあった。
【結語】在胎22週未満のレベル2胎児心エコーを行うにあたり、小児循環器医はCHDを可能な限り正確に診断し、限られた検査回数かつ短期間で重大な決断をする事になる可能性のある家族の気持ちに寄り添いつつも詳細な情報提供を行う事が求められる。
【目的】当院における在胎22週未満のレベル2胎児心エコーの現状を検討すること。
【方法】2013年1月~2025年12月に当院でレベル2胎児心エコーを行った2,330例のうち、初診時在胎22週未満の602例について診療録よりデータを収集し、検討した。
【結果】在胎22週未満の症例は、2013年は全症例の14.5%、2025年は33.6%で経年的に増加していた。検査時の在胎週数は平均19週(13~21週)、CHD診断例は101例(17%)であった。CHD診断例の精査理由はCHD疑い49例、心外異常・染色体異常19例、胎児水腫5例、cystic hygroma/NT肥厚19例、家族歴等での希望6例などで、重症度はAllanの重症度スケール1~2が6例、3~6が51例、7~10が33例、その他11例であった。46例が検査回数1回で(1例除く)中絶を選択した。中絶理由は1~2の全例と1例を除いた3~6は多発異常あるいは染色体異常で、7~10の約8割はCHDのみであった。7~10のうち14例は妊娠継続し、2例子宮内胎児死亡、5例乳児期死亡となったが、5例はFontan手術まで到達した。
【考察】在胎22週未満のレベル2胎児心エコーでは2割弱でCHDが診断され、その約半数が人工妊娠中絶を選択し、大半が1回の検査で決断していた。重症CHDである事や中等症以下のCHDの場合染色体異常や多発異常を伴う事が中絶の主な理由となっていた。重症CHDで妊娠継続したうちの半数は予後不良であった一方、Fontan手術まで到達した症例もあった。
【結語】在胎22週未満のレベル2胎児心エコーを行うにあたり、小児循環器医はCHDを可能な限り正確に診断し、限られた検査回数かつ短期間で重大な決断をする事になる可能性のある家族の気持ちに寄り添いつつも詳細な情報提供を行う事が求められる。
