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[II-OR19-04]当院における先天性心疾患の早期胎児診断症例の変遷と問題点

百木 恒太1, 河内 貞貴1, 中橋 匠1, 野竹 慎之助1, 中村 祐輔1, 築野 一馬1, 増田 詩央1, 真船 亮1, 星野 健司1, 中村 学2 (1.埼玉県立小児医療センター小児医療センター, 2.さいたま赤十字病院)
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Keywords:

早期診断,胎児心エコー検査,妊娠中絶

【背景】本邦の出生数は急激に減少傾向である一方、技術の進歩により胎児心疾患の早期診断症例は増加しつつある。【目的】心疾患の早期診断症例の転帰や現状、問題点を明らかにすること。【対象と方法】対象:2017年1月-2026年1月に当院でレベル2胎児心エコー検査を実施した症例。エコー機:Voluson E10(GE社)。2017-2021年をA群、2022年-2026年1月をB群として、患者数、紹介週数、基礎疾患、転帰、母体年齢、同胞数、不妊治療の有無など診療録から後方視的に検討した。【結果】正常構造心を含めた件数はA群:B群=576 vs 706、22週未満 73(12.6%) vs 147(20.8%)。22週未満の中で心疾患例 44(60.3%) vs 86(58.5%)で、その中で妊娠継続例 27(61.4%)) vs 47(54.7%)、中絶例 16(36.4%) vs 38(44.2%)、IUFD 1 vs 1。中絶例の中で全身疾患の合併を除いた心疾患のみの中絶例はA群:B群= 7(43.8%)vs 26(68.4%)で、二心室例2(28.6%) vs 11(42.3%)、その内訳はA群:B群=「TOF/肺動脈弁欠損1、総動脈幹症1」vs「TOF 6、TGA 2、IAA 1、cTGA 1、HLHS双胎の健常児1」。22週未満のA群における妊娠継続例 vs 中絶例(全身疾患を除く) = 母体平均年齢33.5歳 vs 30.6歳、不妊治療率 48.2% vs 0%、平均同胞数 0.37人 vs 1人。B群では、妊娠継続例 vs 中絶例(全身疾患を除く) =母体平均年齢33.5歳 vs 33.2歳、不妊治療率 17.0% vs 38.5%、平均同胞数 0.64人 vs 069人。【考察】22週未満の早期診断率は向上している一方で、単心室症例ではなく比較的重症度の低い二心室症例の中絶例が増加している。以前は母体年齢が高く不妊治療を行い同胞が少ないほど妊娠継続する傾向にあったが、近年はその傾向は無くなっている。【結語】多様性と生命倫理のバランスに注意した小児循環器医としての慎重な胎児診断と病状説明が望まれる。