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[II-OR19-05]妊娠22週未満での先天性心疾患の胎児診断の現状と今後の課題

林 知宏, 木谷 太一, 松繁 玄暁, 三輪 将大, 實川 美緒花, 増田 祥行, 荻野 佳代, 脇 研自 (倉敷中央病院 小児科)
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Keywords:

妊娠早期,先天性心疾患,胎児診断

【背景】先天性心疾患(CHD)の胎児診断数は年々増加しているが、妊娠早期での胎児診断例も増加傾向にある。当地域はCHD胎児診断率が低い地域であったが、様々な地域連携の取り組みによりレベル2精査が前期群(2016~2020年)184例、後期群(2021~2025年)341例と増加した。【目的】当院における妊娠22週未満でのCHD胎児診断の変遷と現状を把握し、今後の課題を検討する。【対象・方法】妊娠22週未満でのレベル2初回精査、CHDや心外合併症の胎児診断、中期中絶(TOP)などについて前期群と後期群で後方視的に比較検討。【結果】(前期群、後期群)として、22週未満での初回精査(7/103:6.7%、45/186:24.2%)およびCHD診断(4/65:6.2%、18/95:18.9%)はいずれも後期群で有意に上昇し(p<0.05)、TOP(1/4:25.0%、8/18:44.4%)と後期群で増加傾向であった。妊娠22週未満で診断したCHDでのTOP率は単心室性心疾患 4/9:44.4%、二心室性心疾患 5/13:38.4%と有意差なく、CHD単独例でのTOP 4/12:33.3%、心外合併症を伴うCHDのTOP 5/10:50.0%で有意差を認めなかった。TOP例での初回精査時期は妊娠18週 1例、19週 3例、20週3例、21週 2例で、CHD胎児診断から中絶が可能である妊娠21週6日までの期間は3~10日(中央値7日)。中絶施行施設は当院3例、紹介元6例。心理士介入は当院でのTOP 1例。羊水検査は1例で施行。【考察】地域連携の強化により妊娠22週未満のCHD胎児診断が増加し、並行してTOPも増加した。CHD型によるTOPへの影響はなかった。今後も妊娠早期のCHD胎児診断や中期中絶はさらに増加することが予想されるが、妊娠継続についての家族の意思決定の支援に十分な期間があるとはいえない。レベル1スクリーニングのレベルアップと体制整備、レベル2精査への円滑な地域連携、10週台でのCHDおよび心外合併症の高精度な胎児診断、心理士を含めた多職種チームによる迅速な患者対応などが今後の課題と考える。