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[II-OR20-04]マイコプラズマ肺炎の経過中に巨大冠動脈瘤を呈した不全型川崎病の1例-発熱遷延例における早期冠動脈評価の重要性-

前田 靖人1, 大津 生利衣2, 山川 祐輝2, 清松 光貴2, 鍵山 慶之2, 高瀬 隆太2, 寺町 陽三2, 須田 憲治2 (1.聖マリア病院 小児科, 2.久留米大学 医学部 小児科学講座)
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Keywords:

マイコプラズマ肺炎,川崎病,冠動脈瘤

【背景】マイコプラズマ肺炎に川崎病を合併する症例(Mycoplasma pneumoniae-associated Kawasaki disease:M-KD)は稀であるが、主要症状の出現が遅れ、不全型として経過することが多い。そのため診断時にすでに高度な冠動脈病変を呈する症例が報告されている。【症例】3歳男児。発熱と咳嗽で発症し、近医でマイコプラズマ肺炎と診断されクラリスロマイシン内服が開始された。第6病日に一過性皮疹を認めたが、川崎病主要症状は発熱と皮疹の2項目のみであった。炎症反応高値と解熱不良のため第10病日に二次救急病院へ入院した。抗菌薬およびマイコプラズマ感染症に対するステロイド治療により一旦解熱したが再発熱し、第20病日に当院紹介となった。受診時の主要症状は発熱のみであったが、心臓超音波検査で左右冠動脈に巨大冠動脈瘤(Seg1:+9.9SD、Seg6:+10.0SD)を認め、不全型川崎病と診断した。免疫グロブリン大量療法、インフリキシマブ、血漿交換、ステロイド治療を行い、冠動脈径の進行なく全身状態は改善した。【考察】AHA 2017川崎病ガイドラインでは、原因不明の発熱が7日以上持続する場合、不全型川崎病を念頭に心臓超音波検査による冠動脈評価が推奨されている。M-KDでは感染症として経過が説明可能なため診断が遅れやすく、既報例では発症後10日以降に診断され、その時点で冠動脈病変を認める症例が散見される。【結語】マイコプラズマ肺炎の診断下であっても、発熱が7日以上遷延する症例では不全型川崎病を念頭に置き、冠動脈病変の早期検出を目的とした心臓超音波検査を考慮することが重要である。