Presentation Information
[II-P20-05]当院における10年間の大動脈転スイッチ手術後のまとめ:術後肺動脈狭窄の発生と再介入
○川合 英一郎1, 小澤 晃1, 佐藤 大二郎1, 鈴木 大1, 大軒 健彦1, 新田 恩1, 崔 禎浩2 (1.宮城県立こども病院 循環器科, 2.宮城県立こども病院 心臓血管外科)
Keywords:
完全大血管転位症,肺動脈狭窄,カテーテル治療
大血管転位症に対する大血管スイッチ手術(arterial switch operation: ASO)後の肺動脈狭窄は一定頻度で認められるが、その予測因子については明らかでない。当院におけるASO後肺動脈狭窄の実態と関連因子を検討した。
2015年1月から2024年12月までの10年間に当院でASOを施行した39例のうち、初回手術がASO以外であった症例、手術待機が長期であった症例、初回カテーテル評価が不可能であった症例を除外し、31例を解析対象とした。内訳は男児22例、女児9例、疾患はTGA(I)25例、TGA(II)6例であった。平均在胎週数38週5日、平均出生体重2934g、ASO施行時日齢は平均8.1日であった。
初回カテーテル検査において再介入を要した症例は10例で、再手術2例、バルーン肺動脈形成術(BAP)8例(両側3例、右2例、左3例)であった。再手術例はいずれも大動脈弁下狭窄を伴い、圧較差は48および55mmHgであった。肺動脈圧較差が20mmHg以上の症例には全例BAPを施行し、15mmHg未満での施行はなかった。冠動脈障害は閉塞4例、狭窄1例に認めた。右肺動脈圧較差は平均10.5mmHg、左は9.7mmHgであった。
術後造影において主肺動脈と左右肺動脈の分岐角度と狭窄発生との関連は認めなかった。また術前BAS施行の有無、出生体重と術後肺動脈狭窄の間にも有意な相関はみられなかった。
ASO後肺動脈狭窄の発生には、今回検討した解剖学的角度や周術期因子は明確な予測因子とはならなかった。狭窄は一定頻度で再介入を要するため、早期のカテーテル評価と適切な介入が重要である。今後さらなる症例の蓄積により、新たなリスク因子の同定が期待される
2015年1月から2024年12月までの10年間に当院でASOを施行した39例のうち、初回手術がASO以外であった症例、手術待機が長期であった症例、初回カテーテル評価が不可能であった症例を除外し、31例を解析対象とした。内訳は男児22例、女児9例、疾患はTGA(I)25例、TGA(II)6例であった。平均在胎週数38週5日、平均出生体重2934g、ASO施行時日齢は平均8.1日であった。
初回カテーテル検査において再介入を要した症例は10例で、再手術2例、バルーン肺動脈形成術(BAP)8例(両側3例、右2例、左3例)であった。再手術例はいずれも大動脈弁下狭窄を伴い、圧較差は48および55mmHgであった。肺動脈圧較差が20mmHg以上の症例には全例BAPを施行し、15mmHg未満での施行はなかった。冠動脈障害は閉塞4例、狭窄1例に認めた。右肺動脈圧較差は平均10.5mmHg、左は9.7mmHgであった。
術後造影において主肺動脈と左右肺動脈の分岐角度と狭窄発生との関連は認めなかった。また術前BAS施行の有無、出生体重と術後肺動脈狭窄の間にも有意な相関はみられなかった。
ASO後肺動脈狭窄の発生には、今回検討した解剖学的角度や周術期因子は明確な予測因子とはならなかった。狭窄は一定頻度で再介入を要するため、早期のカテーテル評価と適切な介入が重要である。今後さらなる症例の蓄積により、新たなリスク因子の同定が期待される
