Presentation Information
[II-PD8-1]リンパ漏に対する画像診断とIVRの現状
○井上 政則1, 小柳 喬幸2 (1.藤田医科大学, 2.慶應義塾大学)
Keywords:
リンパ漏,Fontan術,IVR
現代医療において、画像診断および低侵襲治療であるインターベンショナルラジオロジー(IVR)は、診断・治療の両面で多くの診療領域に不可欠な役割を果たしている。なかでもリンパ系に対する画像診断およびIVRは、この10年で大きく進歩した分野の一つである。
リンパ系は全身に広く分布し、体液恒常性の維持のみならず、免疫機能、脂質・蛋白を含む代謝産物の輸送にも関与する重要な生理システムである。しかしながら、その解剖学的複雑性や画像化の困難さから、従来はIVR治療の対象として十分に認識されてこなかった。近年、リンパ節内リンパ管造影をはじめとする新たな画像診断技術の発展により、さまざまなリンパ漏やリンパ流異常の可視化が可能となり、それに伴ってリンパ系IVRが新たな治療選択肢として注目されている。
現在、リンパ系IVRの主な対象は術後リンパ漏であり、乳び胸水、乳び腹水、リンパ瘻、リンパ嚢腫などに対して、リンパ管造影、胸管塞栓、漏出部塞栓/硬化療法などが臨床応用されている。一方で、Fontan術後にみられる乳び胸水、鋳型状気管支炎、蛋白漏出性胃腸症などの難治性リンパ流異常に対しても、近年IVRによる治療の可能性が示されつつある。しかし、これらの病態は多様であり、現時点では標準化された診断・治療アルゴリズムは確立されていない。
本講演では、リンパ系の基本解剖と生理、リンパ系画像診断の進歩、各種リンパ管造影法の特徴、ならびにリンパ漏およびリンパ流異常に対する代表的なIVR手技について概説する。さらに、術後リンパ漏からFontan関連リンパ疾患までを含め、リンパ系IVRの現状と今後の課題を可能な限り体系的に整理し紹介する。
リンパ系は全身に広く分布し、体液恒常性の維持のみならず、免疫機能、脂質・蛋白を含む代謝産物の輸送にも関与する重要な生理システムである。しかしながら、その解剖学的複雑性や画像化の困難さから、従来はIVR治療の対象として十分に認識されてこなかった。近年、リンパ節内リンパ管造影をはじめとする新たな画像診断技術の発展により、さまざまなリンパ漏やリンパ流異常の可視化が可能となり、それに伴ってリンパ系IVRが新たな治療選択肢として注目されている。
現在、リンパ系IVRの主な対象は術後リンパ漏であり、乳び胸水、乳び腹水、リンパ瘻、リンパ嚢腫などに対して、リンパ管造影、胸管塞栓、漏出部塞栓/硬化療法などが臨床応用されている。一方で、Fontan術後にみられる乳び胸水、鋳型状気管支炎、蛋白漏出性胃腸症などの難治性リンパ流異常に対しても、近年IVRによる治療の可能性が示されつつある。しかし、これらの病態は多様であり、現時点では標準化された診断・治療アルゴリズムは確立されていない。
本講演では、リンパ系の基本解剖と生理、リンパ系画像診断の進歩、各種リンパ管造影法の特徴、ならびにリンパ漏およびリンパ流異常に対する代表的なIVR手技について概説する。さらに、術後リンパ漏からFontan関連リンパ疾患までを含め、リンパ系IVRの現状と今後の課題を可能な限り体系的に整理し紹介する。
