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[II-SY5-1]胎児超音波検査スクリーニング支援システム社会実装

松岡 隆 (昭和医科大学 医学部 産婦人科学講座)
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Keywords:

胎児先天性心疾患,スクリーニング,超音波検査

出生前検査は遺伝学的検査と形態学的検査の両輪を持ち、形態学的検査のメインプレーヤーは超音波検査であることは論を俟たない。中でも妊娠中期のスクリーニング検査は診療ガイドラインでは推奨度レベルCにも関わらず、患者さんからの要求度からも必須検査になろうとしている。先天性形態異常の中でも出生後のインパクトの最も大きい疾患は先天性心疾患であり、その発生頻度は約1%と、あらゆる形態異常でもっとも高い。 汎用性が高く、何処ででも、胎児心臓診断支援を可能にすることは出来ないのかという目標を掲げ、2018年から、国立がん研究センター 研究所、理化学研究所、富士通と共にAI技術を用いた胎児心臓超音波スクリーニング支援システム開発を開始し、2024年7月29日HOPE LifeMark 胎児心臓超音波スクリーニング支援システム1として厚生労働省の薬事承認2を受けることが出来た。胎児超音波分野での承認は本邦初となる快挙であり、2024年12月より医療機器として富士通Japan株式会社より販売が開始されている。本件は日本の科学技術情報発信サイトScience Japanでも紹介された。
本製品はAI技術を用いた胎児心臓超音波検査支援であり、PCとインターネットがあれば、超音波機器より外部出力された動画をクラウドにアップロードして、AIにより判定された結果がPC画面に表示される。本システムは医療機器プログラム(Software as a Medical Device: SaMD)であり、超音波機器を更新することなくシステムを使用することができる。つまり、機器依存性がなく、あらゆる超音波機器に対応することが可能である。さらに、AI技術に必要とされる頑健性(ロバスト性)と結果説明(AI判断のブラックボックス問題の解決索)を持ちうる医療機器であり超音波検査で胎児推定体重を出すことにある程度慣れている医療従事者(医師のみならず助産師も)であれば、特別な技術を持たずに利用することができる。