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[II-SY5-5]病態理解と治療選択につながるリンパ系画像診断~いつどこで、どの症例に、どの検査をする?

鈴木 彩代, 連 翔太, 白水 優光, 郷 清貴, 佐藤 正規, 倉岡 彩子 (福岡市立こども病院 循環器科)
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Keywords:

乳び胸,リンパ漏,画像診断

先天性心疾患(Congenital heart disease: CHD)術後乳び胸水をはじめとする、術後リンパ漏は未だ治療に難渋する合併症のひとつである。多くのCHD術後リンパ漏は内科的治療により改善するが、侵襲的治療を要す症例、治療反応性が悪く救命ができない症例も存在し、これらに対する治療戦略の確立が求められている。
CHD術後リンパ漏は血行動態・リンパ動態の異常、また双方のバランスの破綻により起こる。この多様な病態を理解し最適な治療法を選択するためには血行動態評価に加え、リンパ動態評価が重要となる。
リンパ動態評価の画像検査は、リンパ管シンチグラフィー、リンパ管造影(リピオドール、インドシアニングリーン:ICG)、MRI(造影、非造影)等があり、近年小児循環器領域においても積極的に取り入れられるようになってきた。中枢のリンパ動態を評価可能なリンパ管シンチグラフィーや造影MRI(Dynamic contrast-enhanced magnetic resonance lymphangiography : DCMRL)は、乳び胸の機序に基づく治療選択や、予後の推定にも役立つ。ICGによるリンパ管造影では、末梢リンパ管の健常性評価や、胸管結紮術中の胸管の同定が可能となる。一方でその手法や得られた画像の評価法は未だ標準化されておらず、リンパ節穿刺等の特殊な技術を要する検査では自施設のみで行うことが困難な場合もある。難治性リンパ漏における、適切な時期の効果的な治療のためには、どのようなリンパ動態画像評価が、どの症例に、いつ必要なのかということを整理し体系化する必要がある。
以上を踏まえ、本演題ではリンパ動態に関する画像検査について概説し、それに基づく病態理解、効果的な治療選択への活用法について提案する。