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[II-TPAL-2]成人先天性心疾患患者を診療する医師が認識するACP実施上の障壁

山本 亜咲1, 成田 瑞姫1, 秋山 直美2, 清水 沙友里3, 金子 惇3, 町野 智子4, 野崎 良寛5, 白石 公6, 大内 秀雄6, 落合 亮太2 (1.筑波大学 医学群 看護学類, 2.筑波大学 医学医療系 看護・健康科学域, 3.横浜市立大学 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻, 4.筑波大学 医学医療系 循環器内科, 5.筑波大学 医学医療系 小児科, 6.国立循環器病研究センター 小児循環器内科)
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Keywords:

成人先天性心疾患,アドバンスケアプランニング,多職種連携

背景:成人先天性心疾患(Adult Congenital Heart Disease: ACHD)患者は若年で予後不良となることがあり、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning: ACP)の早期導入が重要となる。後天性循環器疾患領域ではACP実施上の障壁が検討されている一方、ACHD領域での知見は乏しい。
目的:ACHD患者を診療する医師が認識するACP実施上の障壁、および小児循環器専門医(小循群)とACHD専門医(ACHD群)の認識の特徴を明らかにすること。
方法:全国の小児循環器専門医およびACHD専門医807名を対象に、自記式質問紙による横断調査を実施した。ACP実施上の障壁は、先行研究と専門家の協議に基づき作成した17項目を「そう思う」から「思わない」までの5件法で尋ねた。群間比較にはMann-Whitney U検定を用いた。
結果:有効回答のあった314名のうち、ACHD領域のACPに関与経験ありと回答した262名を解析対象とした。障壁のうち、「そう思う」または「ややそう思う」との回答が多かった項目は、順に「患者の予後予測が難しい」210名(80%)、「ACHD患者に提供しうる治療の効果に関するエビデンスが乏しい」192名(73%)、「患者が、自分自身の病状について理解できていない」175名(67%)であった。群間比較では、小循群153名は「医療者が、患者や家族とどのようにACPを進めていけばいいのか分からない」「治療目標について、多職種のチームメンバー間で意見が一致しない」、ACHD群109名は「家族が、患者の病状について理解できていない」を有意に強く認識していた。
結論:予後予測の難しさやエビデンスの乏しさがACP実施の障壁となっていることが示された。多様な専門性や価値観を有する多職種による協議と、移行期からの家族支援の必要性が示唆された。