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[II-TPAL-4]先天性心疾患に対する姑息術後に初めて自宅退院する乳幼児の療養生活の実態に関する研究

大藤 優美, 八代 大空, 末永 奈保, 野中 美喜, 平野 浩子 (福岡市立こども病院 看護部)
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Keywords:

先天性心疾患,姑息術後,療養生活

【はじめに】先天性心疾患の中には、一期的な根治手術が困難であり、姑息術後に一度自宅退院し、成長を待って次の手術を行う症例がある。姑息術後の乳幼児は循環動態が不安定であり、養育者には感染予防や内服管理、状態観察など、日常生活の中での細やかな医療的管理が求められる。しかし、姑息術後に初めて自宅退院する乳幼児の療養生活の実態は十分に明らかにされていない。【目的】姑息術後に初めて自宅退院した乳幼児の療養生活の実態を明らかにする。【方法】質的記述的研究とした。対象は、先天性心疾患に対する姑息術後に初めて自宅退院し、手術や検査目的で再入院した乳幼児の養育者5名を対象に、半構造化面接を実施し、逐語録化したデータを質的内容分析した。【結果】分析の結果、《不安を抱えながらも医療的管理や判断を行っていた》、《家族や生活環境に配慮しながら療養生活を送っていた》、《専門職や支援資源とのつながりに支えられていた》の3つのコアカテゴリーが抽出された。養育者は、入院中の基準や看護師からの指導を基盤としながら、哺乳量や排泄量、顔色、啼泣の様子などを日常的に観察し、在宅で医療的管理や状態判断を行っていた。一方で、受診や相談の判断に迷い、不安や葛藤を抱える場面もみられた。また、在宅酸素療法を含む療養生活では、生活環境の調整や外出の制限が必要であり、家族やきょうだいへの配慮を伴いながら日常生活を送っていた。さらに、入院中の看護師の関わりや、退院後の専門職・支援資源とのつながりは、養育者の安心感につながっていた。【結論】姑息術後に初めて自宅退院した乳幼児の養育者は、医療者のいない環境で不安を抱えながらも多くの判断と調整を担い療養生活を支えていた。これらの実態から、退院後を見据えた退院前の看護支援と、地域の支援につなぐ継続的な関わりの重要性が示唆された。