Presentation Information
[III-PD11-1]早産・低出生体重児の先天性心疾患における循環管理と治療選択
○豊島 勝昭 (神奈川県立こども医療センター 新生児科)
Keywords:
低出生体重児,先天性心疾患,早産児
早産・低出生体重の先天性心疾患児(早産低出生体重CHD)は、正期産児や先天性心疾患を伴わない早産低出生体重児とは異なる臨床像を示し、循環動態を含めた別の病態として捉える必要がある。
早産低出生体重CHDでは、動脈管開存(PDA)、肺出血、脳室内出血、壊死性腸炎、脳室周囲白質軟化症などの未熟性に伴う合併症をきたしうる。
極低出生体重児において、2mm前後の心室中隔欠損(VSD)でもPDAを合併して左心不全や壊死性腸炎を発症したことを報告した(Tohoku J Exp Med 2020)。急性期に肺動脈絞扼術と動脈管結紮術を施行した症例でVSDが自然閉鎖し、絞扼解除後に退院に至った経験以降、動脈管結紮術のみ施行し、VSDに対する手術介入を要しない症例を複数経験している。
動脈管依存型CHDに対するPGE₁療法は、早産児では肺血流増加と体血流減少を来し、肺出血や壊死性腸炎を生じうるため、当院では低用量投与としている。単純型大動脈縮窄を合併した超低出生体重児では、動脈管結紮後にPGE₁とPDE3阻害薬を併用し、縮窄部拡張と心機能改善が得られ、体重増加と成熟を待って計画的治療が可能であった症例を複数経験している(Tohoku J Exp Med 2025)。
早産低出生体重CHDでは染色体異常などが多く、敗血症とともに転帰に影響する(Pediatr Cardiol. 2025)。
早産低出生体重CHDでは、CHDの重症度に加え、在胎週数、全身状態、呼吸状態、基礎疾患の有無、循環動態を含めた総合評価に基づき診療方針を個別に判断する必要がある。在胎32〜34週前後で呼吸状態は安定し、合併症リスクも軽減する。循環管理により心負荷を軽減し、成長を待って安全に介入できる症例もあり、「成熟を待つ」戦略も重要である。早産低出生体重CHDは全身の未成熟性を背景とした新生児疾患であり、小児循環器科・心臓外科・新生児科が連携したチーム医療が不可欠である。
早産低出生体重CHDでは、動脈管開存(PDA)、肺出血、脳室内出血、壊死性腸炎、脳室周囲白質軟化症などの未熟性に伴う合併症をきたしうる。
極低出生体重児において、2mm前後の心室中隔欠損(VSD)でもPDAを合併して左心不全や壊死性腸炎を発症したことを報告した(Tohoku J Exp Med 2020)。急性期に肺動脈絞扼術と動脈管結紮術を施行した症例でVSDが自然閉鎖し、絞扼解除後に退院に至った経験以降、動脈管結紮術のみ施行し、VSDに対する手術介入を要しない症例を複数経験している。
動脈管依存型CHDに対するPGE₁療法は、早産児では肺血流増加と体血流減少を来し、肺出血や壊死性腸炎を生じうるため、当院では低用量投与としている。単純型大動脈縮窄を合併した超低出生体重児では、動脈管結紮後にPGE₁とPDE3阻害薬を併用し、縮窄部拡張と心機能改善が得られ、体重増加と成熟を待って計画的治療が可能であった症例を複数経験している(Tohoku J Exp Med 2025)。
早産低出生体重CHDでは染色体異常などが多く、敗血症とともに転帰に影響する(Pediatr Cardiol. 2025)。
早産低出生体重CHDでは、CHDの重症度に加え、在胎週数、全身状態、呼吸状態、基礎疾患の有無、循環動態を含めた総合評価に基づき診療方針を個別に判断する必要がある。在胎32〜34週前後で呼吸状態は安定し、合併症リスクも軽減する。循環管理により心負荷を軽減し、成長を待って安全に介入できる症例もあり、「成熟を待つ」戦略も重要である。早産低出生体重CHDは全身の未成熟性を背景とした新生児疾患であり、小児循環器科・心臓外科・新生児科が連携したチーム医療が不可欠である。
