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[III-PD11-5]低体重児のshunt手術

松島 峻介, 中川 卓, 草木迫 充, 岩城 隆馬, 松久 弘典 (兵庫県立こども病院 心臓血管外科)
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Keywords:

低体重児,シャント,shunt

【背景】低体重児のshunt手術はリスクが高く, 本邦の多くの施設は動脈管を開存させることでそれを回避しているが, 回避できない症例も存在する. 当科は低体重児shunt手術には解剖学的要件が問題なければ右室肺動脈 (RVPA) shuntを採用し, 開胸管理で手術を終えて後のshunt血流調整と急変時のECMO装着に備える方針としている. その経験を報告する.
【方法】2006-2024年の間に体重2.5kg未満でshunt手術を行った連続症例を対象とした. RVPA shuntを第一選択とし, 痕跡的右室やEbstein奇形では体動脈肺動脈 (SP) shuntを, 気管形成併施例では感染予防の観点からMelbourne shuntを選択した.
【結果】対象は14例で, 単心室が8例 (Heterotaxy 3, HLHS 2, Ebstein 1, TA 1, DIRV 1), 二心室が6例 (TOF/DORV-PS 3, PA-IVS 1, Absent AV 1, Absent PV-IVS 1) であった. 手術時日齢中央値は13 [range, 1-68] 日, 体重中央値は2.3 [range, 1.9-2.5] kgであった. shunt選択はRVPA 7, SP 6, Melbourne 1であり, Norwood 3, TAPVC repair 2, RVOTR 2, Starnes 1, Slide tracheoplasty 1を併施した. 全例で開胸管理とし, 術後9例 (RVPA 5, SP 3, Melbourne 1) でクリップまたはバンドによるshunt血流調整を行い, 4例 (RVPA 3, SP 1; Heterotaxy with TAPVC repair 2, HLHS with Norwood 2) でECMO装着 (LOS 2, arrhythmia 1, sepsis 1) を要した. shunt閉塞はなし. 病院死はECMO導入となった4例に認め, 遠隔死はなし. 最終フォローアップにて単心室生存4例の内3例がTCPC到達, 1例が待機, 二心室生存6例の内4例が根治到達, 2例が待機となっていた.
【考察】二心室および比較的単純な単心室の低体重児に対する当科のshunt戦略は良好な結果であった. 一方でTAPVC修復およびNorwood手術を要する単心室低体重児へのshunt手術は救命困難な結果であり, 動脈管および垂直静脈へのステント治療やhybrid手術の選択を考慮する.