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[III-TPD1-2]自立支援シートを活用した慢性疾患・先天性心疾患を有する青年期患者の月経情報に関する看護介入と今後の課題

平方 多美子 (地域医療機能推進機構 九州病院)
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Keywords:

自立支援,月経,性教育

【はじめに】
当院は49診療科575床の急性期型基幹病院であり、小児科は循環器小児科、新生児小児科、総合小児科で構成されている。先天性心疾患や慢性疾患を有する患者は、乳幼児から成人まで幅広い年齢層にわたっており、早期から自立支援を行う必要がある。当院では、発達支援や医療助成費の申請、看護介入を集約した自立支援シート(以下シート)を作成し活用している。今回は、本シートを用いた青年期患者の月経情報に関する看護介入を通して、介入の必要性と課題について検討した。
【事例と介入の実際】
①18歳、心房中隔欠損症のため心臓カテーテル治療が計画された患者。外来で、入院オリエンテーション時に、16歳から月経痛の緩和目的で低用量ピルを服用していることが判明した。患者は、主治医にピルを服用していることを伝えていなかったため、ピルの使用は血栓リスクがあるため、服用するにあたり慎重な判断が必要であることを説明した。
②12歳、川崎病の合併症である冠動脈瘤で抗凝固療法中の患者。身体計測時に、動悸や頻脈の訴えがあり、看護師が問診をすすめていくと過多月経であることが発覚した。医師に報告し血液検査を行ったところ、貧血による頻脈と診断された。
【考察】
本事例より、先天性心疾患や慢性疾患を有する青年期において、月経情報の確認は服薬リスクの管理および患者のQOLの維持に極めて重要であることが示唆された。シートの青年期の支援目標には「薬の自己管理を始める」ことが挙げられており、患者が月経と薬物治療のリスクを関連付けて理解できるように支援していく必要がある。今後は、羞恥心から月経情報を隠してしまう思春期特有の心理状態にも配慮して、「医療者に何でも話して良い」という信頼関係を構築し、性教育的視点をシートの項目へ具体的に反映・可視化していく必要がある。