Presentation Information
[III-TPD1-3]プレコンセプションケアの現状と課題
○小出 沙由紀 (愛媛大学医学部附属病院)
Keywords:
成人先天性心疾患,プレコンセプションケア,成人移行支援
【背景と目的】
近年、成人期を迎える先天性心疾患(ACHD)患者の増加に伴い、プレコンセプションケア(PCC)の重要性が高まっている。こども家庭庁によるPCCの推進や、ESCのガイドライン改訂に加え、本邦でも「心疾患患者の妊娠・出産に関するガイドライン」がフォーカスアップデートされた。本セッションでは、今回のガイドラインアップデートを契機とし、小児循環器領域におけるPCCの現状と課題について話題提供を行う。
【現状と課題】
ガイドラインの整備により、妊娠・出産における医学的なリスク評価や疾患管理の標準化は進みつつある。しかし、臨床現場における課題は、提示された情報を患者が自身のライフプランにどう位置づけるかという「意思決定のプロセス」への介入である。一方向的な「指導」や特定の価値観の押し付けではなく、Shared Decision Making(SDM:協働的意思決定)に基づく支援が不可欠となる。
PCCの実践において基盤となるのは、成人移行支援の過程で段階的に構築される信頼関係である。小児科の看護師は、他者には話しにくい思春期の交際や性行動といったセンシティブな話題も安心して語れる存在として、フラットな情報収集とSDMを支える重要な役割を担う。
患者の思いは、ライフステージや病状の変化によって常に揺れ動く。医療者はその時々の状況に即した柔軟な支援を継続的に行う必要がある。本パネルディスカッションでは、正解のない意思決定プロセスにおいて目の前の患者にどう向き合い、多職種チームでいかに連携していくべきか、実践的な議論を深めたい。
近年、成人期を迎える先天性心疾患(ACHD)患者の増加に伴い、プレコンセプションケア(PCC)の重要性が高まっている。こども家庭庁によるPCCの推進や、ESCのガイドライン改訂に加え、本邦でも「心疾患患者の妊娠・出産に関するガイドライン」がフォーカスアップデートされた。本セッションでは、今回のガイドラインアップデートを契機とし、小児循環器領域におけるPCCの現状と課題について話題提供を行う。
【現状と課題】
ガイドラインの整備により、妊娠・出産における医学的なリスク評価や疾患管理の標準化は進みつつある。しかし、臨床現場における課題は、提示された情報を患者が自身のライフプランにどう位置づけるかという「意思決定のプロセス」への介入である。一方向的な「指導」や特定の価値観の押し付けではなく、Shared Decision Making(SDM:協働的意思決定)に基づく支援が不可欠となる。
PCCの実践において基盤となるのは、成人移行支援の過程で段階的に構築される信頼関係である。小児科の看護師は、他者には話しにくい思春期の交際や性行動といったセンシティブな話題も安心して語れる存在として、フラットな情報収集とSDMを支える重要な役割を担う。
患者の思いは、ライフステージや病状の変化によって常に揺れ動く。医療者はその時々の状況に即した柔軟な支援を継続的に行う必要がある。本パネルディスカッションでは、正解のない意思決定プロセスにおいて目の前の患者にどう向き合い、多職種チームでいかに連携していくべきか、実践的な議論を深めたい。
