Presentation Information

[09方-ポ-45]高校剣道指導者の指導観と彼らのアスリートが学んだこと

*Risako Tamada1, Masamitsu Ito1 (1. Nippon Sport Science Univ.)
<div class="is-print-hide" style="height:0; overflow:hidden; max-width:100%; padding-bottom:84%; position:relative;"><iframe allow="fullscreen" allowfullscreen="true" frameborder="0" src="https://confit2.atlas.jp/articles/event/jspehss73/slide/C000321", style="height:100%; left:0; position:absolute; top:0; width:100%;"></iframe></div>
コーチング学の発展のためには、コーチ自身やコーチングの行動そのものに焦点を当てた研究をしていく必要があると考えられている。現在日本ではその取り組みが始まったばかりであるが、国際的な視点で行われたコーチングの研究は活発に行われている。現在のコーチング研究の状況から考えると、日本のコーチは数多くある国際的な視点で書かれたコーチングの研究を参考にしていく必要がある。しかし、国が違えば文化や考え方が違うと言われているため、コーチングにおいても文化的差異が影響する可能性も考えられる。例えば、日本のスポーツを支えていると考えられる学校運動部活動という文化は日本特有のものである。
玉田ら(掲載予定)では、指導者として日本一を経験したことのある高校剣道指導者にアスリートに何を育もうとしているのかを明らかにした。対象者らはアスリートに競技力と人間性を育もうとしており、特に人間性に関する発言を強調していた。しかし、この研究で明らかになったことは、指導者が「育もうとしていること」であり、本当にアスリートに育まれたのかどうかは明らかになっていない。
そこで本研究の目的は、剣道強豪校出身の大学生アスリートが高校時代の経験で何を学んだのかを明らかにし、玉田ら(掲載予定)の結果と比較検討することである。
対象者は全国大会優勝経験のある高校出身の大学生アスリート24名であった。調査は各学校ごとにフォーカスグループを行い(1名の場合は半構造化インタビュー)、SCATを用いて各グループごとに分析を行いテーマ・構成概念を得た。玉田ら(掲載予定)で得られた結果と比較したところ、指導者らが育もうとしていることはアスリートが高校時代の経験で学んだと考えていることと一致していると評価された。また、対象者らの語りから、高校時代の経験を通して剣道が彼らのアイデンティティーとなっていると考えられた。