Presentation Information
[03心-ポ-14]大学スポーツにおける2年生の役割とチームへの関わり方の検討大学女子ラグビー部を対象として
*Takamasa Sakabe1, Hideaki Takai1 (1. Nippon Sport Science University)
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大学スポーツでは、多くの選手が最終学年まで競技に打ち込むことで、就職活動の遅れや時間的な制約を強いられるため(清水ほか、2010)、4年次の途中や3年次で競技を引退することがある。したがって、大学スポーツにおける2年生は、既にチームの中核的な役割を担う学年であるといえよう。しかし、その一方で2年生は、上級生と下級生との板挟み、成長実感の不足などの理由によって競技へのモチベーションが低下する可能性もある。そこで本研究では、大学運動部の2年生を対象とした心理セミナーから、役割の明確化およびチームへの関わり方について検討した。 対象者は、A大学女子ラグビー部に所属する2年生10名であった。心理セミナーでは、個人ワークとして『あなたがチームから求められる能力』を競技・仕事・生活の3側面からそれぞれ2つ挙げさせ、現時点での『習得度』も回答させた。そして、求められる能力と習得度はレーダーチャートに転記させ、チーム内における自分自身の役割と現状を可視化させた。次にグループワークとして、個人ワークの内容を全員で共有した後、同様の手続きで“2年生として”求められる能力およびその習得度を再考させ、レーダーチャートを作成させた。さらにグループワークでは、各能力を高めるためのリーダーを適材適所に配置させ、具体的な取り組みを記入させた。また、心理セミナーの前後には『チームへ貢献できる自信』に関する主観的評価を記入させた。 その結果、2年生に求められる能力として競技面では「システム理解」「個々の強みを活かす」、仕事面では「行動力」「発言力」、生活面では「自己管理」「自律する力」が挙げられた。なお、チームへ貢献できる自信の主観的評価では、心理セミナー前後で有意に高まった(p<.001)。以上のことから、学年としての役割の明確化は、チームへの帰属意識や貢献への自信を高める可能性を示したといえる。
大学スポーツでは、多くの選手が最終学年まで競技に打ち込むことで、就職活動の遅れや時間的な制約を強いられるため(清水ほか、2010)、4年次の途中や3年次で競技を引退することがある。したがって、大学スポーツにおける2年生は、既にチームの中核的な役割を担う学年であるといえよう。しかし、その一方で2年生は、上級生と下級生との板挟み、成長実感の不足などの理由によって競技へのモチベーションが低下する可能性もある。そこで本研究では、大学運動部の2年生を対象とした心理セミナーから、役割の明確化およびチームへの関わり方について検討した。 対象者は、A大学女子ラグビー部に所属する2年生10名であった。心理セミナーでは、個人ワークとして『あなたがチームから求められる能力』を競技・仕事・生活の3側面からそれぞれ2つ挙げさせ、現時点での『習得度』も回答させた。そして、求められる能力と習得度はレーダーチャートに転記させ、チーム内における自分自身の役割と現状を可視化させた。次にグループワークとして、個人ワークの内容を全員で共有した後、同様の手続きで“2年生として”求められる能力およびその習得度を再考させ、レーダーチャートを作成させた。さらにグループワークでは、各能力を高めるためのリーダーを適材適所に配置させ、具体的な取り組みを記入させた。また、心理セミナーの前後には『チームへ貢献できる自信』に関する主観的評価を記入させた。 その結果、2年生に求められる能力として競技面では「システム理解」「個々の強みを活かす」、仕事面では「行動力」「発言力」、生活面では「自己管理」「自律する力」が挙げられた。なお、チームへ貢献できる自信の主観的評価では、心理セミナー前後で有意に高まった(p<.001)。以上のことから、学年としての役割の明確化は、チームへの帰属意識や貢献への自信を高める可能性を示したといえる。
