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[03心-ポ-58]移動行動時の姿勢動揺リスクを考慮した動作準備の最適化行動選択肢の確率操作を用いた検証

*Ryo Watanabe1, Takahiro Higuchi1 (1. Tokyo Metropolitan University)
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スポーツ対戦場面で相手の動きに対応する際,確率が高い行動を予測して動作準備するのは,迅速な運動遂行に有益である。しかし,確率が高い行動を重視しすぎると,他の行動に対処する際に姿勢が不安定になり,目的が達成できない可能性がある。よって,確率上のメリットだけでなく,姿勢動揺のリスクを回避できる動作を準備する必要があると考えられる。そこで本研究では,確率の高い行動選択肢がある状況下でも,姿勢動揺リスクの高い行動を常に考慮した動作準備がなされるか検証した。
若齢健常者7名を対象に実験を行った。参加者は静止立位で前方のモニターに表示される方向を判断した後,指定された方向の床目印に右足でステップすることが求められた。姿勢保持の難易度を操作するため,右足から見て内側(難)と外側(易)の二方向に床目印を配置した。 Single条件では,最初から一方向のみ表示された。Dual条件では,最初に二方向が同時に表示され,参加者が足部離地を行った後にどちらか一方が表示された。Dual条件では,最終指定される内側と外側の確率を(0.5-0.5:確率均等)と(0.2-0.8:確率不均等)に設定した。参加者のステップ動作を準備している方向を判定するため,蹴り出し時点における支持脚への骨盤側方移動速度を分析した。
Single条件内で比較したところ,内側ステップ時の方が外側ステップ時に比べて支持脚への骨盤移動速度が有意増加した。また,条件は,提示確率の操作によらず Single条件の内側ステップ時と同様の移動速度であった。この結果は,外側方向の確率が高い状況下においても内側方向(姿勢保持難度の高い方向)への着地を考慮した動き出しが行われたことを示唆する。このことから,確率的に低いとしても,実際にその行動をしなければならない時の姿勢動揺リスクを低減できるように動作準備がなされることが示唆された。